Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

やはり

お商売は上手いこと出来てるのですね、やはり前日の忙しさの後は少し穏やかな昨夜に。ダラダラと流れた時間もありましたが、最終は結局コイーバを燻らせながら例の聖職のムッシュと。
・Vosne Romanee Village’96 Daniel Rion
・Chateau Labegorce Zede’93 Margaux
ご無沙汰ぶりでした、マダムのお忙しさにかなり時間はあいてしまいましたがリクエストいただけたようで。通常は女性のお力がお店選びには多大な影響を与える気がしますが、最近の私にはそれほどでも無く感じられます。そんなことも男性の顧客のほうが多い理由かもしれません。
ただ、今回のように失礼ながら年齢的にも私より上のマダムには可愛がっていただけるのは、これもまた嬉しいもので。そんなマダムはいつも華やかなブルゴーニュを。お連れのムッシュの酒量の関係で大抵はハーフ・ボトルに収まるのですが、もってこいのヴォーヌ・ロマネが。ワインと言うものは変化が楽しめるお酒の唯一に近いもので、いつもながら感心させられます。当たり前ながらも最初の酸の刺す感覚も気が付けば芳醇な甘みに誘われておりゲストのお口もまた滑らかに為られるもので。
日が変わる頃には聖職のあの方が。今宵はどうやらマダムが里帰りの為お一人で。それでも律儀に祇園町の馴染みのお店に挨拶を兼ねた登場でしたが。予想通り深夜の飲み会になるのですが、今宵はボルドー1本と白のグラスを数杯づつにマールで〆でしたがシガーの紫煙と共に少し酔いました。
マルゴー村のこれもまた通を唸らせるラベゴルス・ゼデ、’93は意外にも固さを残しデキャンタージュで何とか繕う感じでしたが、おそらく個人的なしなやかな好みにはそぐわなかっただけだと・・・・・・。後半にやっと本領を発揮でしょうが、その頃にはデキャンタから私のリーデルムッシュからドボドボと注がれておりましたが。
後、5年は男性としての人生をお楽しみに為られたい!そんな願望を叫ばれましたが、おそらく10年は大丈夫ではないですか。おん年、59歳。枯れるお姿など一度もお見受けはいたしませんが、ただいつも酔っ払いとは思われますが・・・・・・・。今後とも。

             Sommelier R.Imamura