Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

傷心のシガー・キャビネット

お盆とは言え週末ですので期待はしていたのですが・・・・。
ここのところ適度にお一人でのご利用をいただいていたマダムは、とてもさばさばしたと言うか朗らかな方で。そんな彼女にも意外とまではいかないですが色々な思いを込めた思い出の品が有られたようで。もう必要がなくなられたのでしょう、お渡しになられるはずであったシガーのキャビネットが。ニカラグア製で日本の某シガー関係者さんの会社により作成されたものでキャビネットとリングには別注のデザインまで依頼されており。リングに描かれたライオンの絵には深くは触れませんでしたが、管理の幾分の不備にて乾ききったドライな味わいになってしまっておりましたがロブスト・サイズなだけにそれなりの味わいは留めており。20本入りのキャビネット、失礼ながら当分のまかないシガーにいただきます。どうぞお気を悪くされないことを・・・・。
・Gevrey Chambertin 1er’93 Varoilles
ヴァロワイユのプルミエの’93がグラスで使えるなんて!ラベルが異なるネゴシアンのようなラインのものですが、開けたての酸の定まらない感覚も徐々に彼らしく綺麗に纏まっていく甘みへの序章かと。アペラシオンの特徴からも肉付は良いもののどこか寒さを感じさせられる造り手が多いのも事実で。実際、西村さんからのオファーは’93’96でしたが出来ればテイスティングを終えてからの結論に。早速の’93は個人的に好きなのも見破られており’96の結論も楽しみですが。
さて、もう少し。今月既にご利用の方はお気づきかもしれませんがカウンター・バックの絵がDMとはリンクしておらず。先月ある方からいただいた、原画の女性画なのですが個人的に落ち着くタッチの描かれ方でその上上手いことに赤ワインと薔薇が一輪添えられており。そんなムッシュに何れ私もお書きいただければ、とやんわりとお伝えしておりましたがほぼ完成段階のデジカメの画像には、今まで全て人物画のものしか見せていただけていなかったのですが困ったことにソムリエ・バッチをあしらわれてタブリエを巻きワイン樽の上に乗り妖艶なマダムに赤ワインを注ぐハリネズミが描かれておりました。これ今村君ね、のおっしゃられ方には変わらない悪気の無さでしたが。
期待とは異なりましたが、これも気に入りましたのでいずれお披露目させていただけるかと・・・・。R.Imamura