Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

思惑は・・・

後半までは穏やかにワインとシガーのお楽しみを素直に感じられる昨夜ではございましたが、如何せん後半の皆様の思惑に対応もどうだったのでしょう・・・。
・Gevrey Chambertin’87 Faiveley
・Cabernet Sauvignon’02 Domus Aurea
今宵も合流されるまでのしばしはブルゴーニュにて。お姉さん方お二人に後ほどお三方のムッシュと別口にてお二人のムッシュ。深夜の2:00ごろかな?全てのお客様がこの時点で私には掛替えの無い大切なお客様でしたので悩ましく皆様それぞれに私を含めて思惑はありながらも中々難しい対応を迫られましたが。
フェヴレイはいつもながらエレガント。後に始まる騒乱のような状況など何処吹く風の好みの味わいにブルゴーニュの綺麗なフィネスを感じます。肉付きの良いピノノワールのスタイルは正しくジュヴレに求めるもので穏やかな気持ちは続いていましたが。
二本目に選択されるワインのあたりから別口のご常連さん、いつもは綺麗どころを引き連れてなのですが今宵はジュニアを共にでしたので酔いの状態も含めて少し表現に問題が有られたかと。若輩ながらも嗜めるような瞬間もございましたがどちら様にも不愉快な思いには私の未熟な全てにてお許しください。
パワフルで充実した果実の濃密さに於いては他の追随を許さないドムス。ミントのアロマはいつも通りで深夜のお酒かどうかは?ですがリクエストには応えられたのでは。ここにワイン・ラヴァーの難しさは利き酒に至り。基本的にお酒の概念はしっかり知識を装備されていたような。ただ、ワインの世界は残念ながらやはり知識プラスの飲み込みの経験はどうしても・・・・・。
お話の段階では、それほど問題は無かったような気がしますが如何なんでしょう?男性は女性がおられると変わってしまうのかな。最後にブラインドをおっしゃられた時はお開きをお勧めすべきでした。セラーの中でしばし時間稼ぎをいたしましたが急かされましたのでカリフォルニアのメルローカベルネ・ソーヴィニヨンを。こちらも指定されていたスタイルでしたので、苦肉の策ながらメルローを’97にあえてずらして’04のカベルネ・ソーヴィニヨンとは大きな違いをヒントにと思いましたが。残念ながら思惑は50%の確立ながらワインの神様には微笑んでもらえませんでした。ブラインドはほどほどに。プロとて。R