Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

連日のローヌ

辛うじての面目を保つ金曜日で、朝方5:00すぎまでご利用いただいての形は乞いにしていただく方だけに。そのお陰も痛感しながら、ただ長男の父の日参観で10:00には出かけることにも覚悟をしておりましたが。
・Clos de la Roche’98 Ponsot 
・Hermitage’83 E.Guigal
・Chateau Couhin Lurton’98 Graves
・Sierra Cantabria Gran Reserve’98 Rioja
・Torre Ercolana’90 Colacicchi anagni
聖職の彼らは前回もラトゥールなど素晴らしいワインでしたが、今回もポンソに載っていただけ。本当に最後の1本の在庫になります。それにしてもアソートメントの金額が何とか捻出出来そうな動き方に安堵も。
エルミタージュ、ヴィンテージの評価も最高で期待に違わぬ極上のアロマを放ちグチュッとしたドライフルーツの甘みをしっかりと。最近は酔われた状態が多かっただけにグラスで立たれることが多いムッシュも気分的なことなのでしょうか?随分甘えさせていただく形でこの1本をリクエストさせていただいたのですが。ありがとうございます。
3:00からのご予約は、心許す方ならではの。ビジネス上の兼ね合いの方々をお連れのときは崩しすぎない距離感も必要ですが、会を重ねる度にお人柄がにじみ出られるお連れの方に気持ちも吸い込まれるのですが。ただ、深夜のフォワグラとカルボナーラは如何かと・・・・・。
ボルドー・ブランもスタートの定番になったような。ソーヴィニヨン・ブランの独特な甘みが後ろに隠れた酸と寄り添いながら攻めてくるスタイルで。
スペインのこの造り手は、中々お利口なものかと。リオハのモダンなスタイルが感じられ嘗ての進みすぎた酸化臭は微塵も。そして綺麗に纏まるバランスは力だけで圧す一部の超高級スペインに呆れる方にもお勧めかと。
最終はラツィオの珍しい’90を。明らかに高貴なアロマを放ちますが、少し早い感も抱かせるパワフルな1本。個人的にはローマのワインはあまり機会が得られないだけにこのワインをテイスティングする度に印象を変えるところもまたイタリアらしく。それにしても連日のムッシュの体力にいつもながら感心させられます。

          Sommelier R.Imamura