Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

一晩中・・・・・・

凄まじい飲み込みをされた昨夜でした。前半から中抜けされ後半というか1:00から、そして3:00の合流と連れ出されるような形を朝方まで・・・・・。
・Jacques Beaufort Brut’90
・Clos de la Roche’98 Ponsot
・Chateau Pichon Laland’87 Pauillac
・Barbaresco’79 Gaja
・Cote Rotie La Landonnne’92 E.Guigal
お食事のスタートは、やはりシャンパーニュから’90のジャック・ボーフォールは懐かしい造り手。熟れた洋梨の香りから桃のコンポートの味わいが拡がり数年前に訪問したこの小さな造り手もまたノスタルジーで。
ポンソのアソートメントもセールスするものですな。6本のクロ・ドラ・ロシュがもう無くなります。今正に飲み頃を迎えている感のエレガントなブルゴーニュ、機会があられれば是非。
流石にこちらのお二人にかかると3本ぐらいは直に。やっとお手伝いが出来る状態でボルドーの最愛のひとつラランド。’87はこれもまた飲み頃のピークでは?やわらかく、ほろ苦いフィネス溢れる伯爵婦人。
深夜のマダムは、もう酔ったといわれるのも無理はないでしょう。聞けば聞くほどお体を酷使されておられ。イタリアの最愛は’79で少し力を落とし始めておりました。ポートのような甘美な香りを放ちながらもいつものしなやかながらもこしの有るタンニンにやや陰りが。それでも優雅な酒質に心奪われる瞬間がこの時間帯に贅沢が。
今宵の一番はローヌでしたな。’92と言う何となく評価が定まらないヴィンテージながらもこれこそ意味のある飲み頃で。普段なら彼等の特別な畑のものには’80年代のボトルを探しますが今回はこの16年熟成で十分すぎるくらい。生肉のややワイルドな香りに、レバーやスパイシーなものまで。その上ブラック・カラントの甘酸っぱいアロマに誘われる何ともセクシーな。若い頃のローヌの野蛮とも言える角をそぎ落とした極上の優美さを。
その後はシャンパーニュと白ワインをソムリエらしからぬ飲みかたで・・・・・・・。流石に最後のブランデーは効きました。

          Sommelier R.Imamura