Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

甘美な白

うーん、少しづつ月曜に比べれば。そんな動きの昨夜で、後半の律儀なムッシュには相変わらずお人柄を感じさせられます。
・Scharzhofberger Kabinett’89 Egon Muller
・Chateau Rieussec’89 Sauternes
xxxxxxxxxxxxxxxxxxx、それのお支払いにと気を使われてしまう。そんな形ながらも寂しげな後半の私を見兼ねてか、素晴らしく極上の白を2本も。
ビネット・クラスのものを。久しぶりですね、そんな形でのご注文をいただけたのは。ただ、ドイツのページからよくよく見れば意外にランク的には上のものよりもこの最上の造り手の望ましい熟成を経たヴィンテージのものしか手持ちが無く。気兼ねした感もありましたのでアルザスの値ごろ感のあるものも選択肢にお持ちしましたが、結局。こんなボトルももう20年に達しようとしているのですね、華やかな白い花のアロマがフワッと広がるスタイルでそこにオイリーなニュアンスまで備える十分なもの。アルコール度の8%優しい口当たりがまた飲み疲れたムッシュにも心寄り添うモーゼルの逸品。
シガーにも当然手が伸びていた私を見兼ねられたのか、貴腐に。こちらもリューセックのご指定もあられ’89ですが不意に揃えられたヴィンテージに甘口のカテゴリーながら、異なるスタイルの甘美な時間を。色調はやや琥珀色に進みつつもまだまだ熟成の段階はゆっくりと感じさせられるソーテルヌはやはり100年の生きを持つ長命なワイン。段階を経てひねや鉄っぽい香りを放ち始めるものですが、現時点ではピュアさを全面に金柑の蜂蜜漬けのような生き返る秘薬さも。男性2人でこんな瞬間も不思議ではございますが、これもまた何かのご縁かと。結局シガーも2本目に突入してしまう連日の紫煙タイムをありがとうございます。

               Sommelier R.Imamura