Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

挟まれた畑

一晩中、立ちっぱなしで飲みっぱなしだったような昨夜の営業はまたワイン感を考えさせられるシーンも。
・Beaue Clos des Mouches’83 Joseph Drouhin
・Vosne Romanee La Grande Rue’72 Henry Lamarche
週末には、こんな形での少し纏まったお人数でのご利用は本当にありがたいご常連さんで。ボルドー、オーストラリア、イタリアと続いて最後にブルゴーニュの熟成を。蜂が飛ぶエチケットの愛らしいクロ・ド・ムーシュ。’83は見るからに淡い色合いのルビー色は透き通るほどの美しさで。最もワイン業界でも顔を注される確立が高いドクターは、やはり皆様中々ハードなお仕事をこなしておられるようです。そんな彼らの体に染み入るような綺麗な酸を蓄えたエレガントなピノノワール。繊細な甘みに心魅かれながらも専門的な臨床のお話と端々に込められる大人のいやらしいお話にも一段と面白みが。
ご丁寧な裏ラベルの地図に記される”ラターシュとロマネ・コンティに挟まれたこのプルミエ・クリュ”最高の立地のワインに挟まれるこのワインは、だからこそ評価は定まらない1本、と言う評価にも頷けます。それにしてもこの辺りのヴィンテージでやや難しい年のブルゴーニュに個人的な印象を変え始める必要も感じることが最近は・・・・。ましてや先日のこちらのムッシュへの’74サンヴィヴァンの進み具合同様このグラン・リューも。香りがやはり酸をはっきりと、ただ熟成を理解できヴィンテージ・キャラクターは如実に。後半の甘みがバランスよく余韻に引きずられ。今宵もシガーに助けられるようなシュチュエーションではありましたが、それもそれで。
詰まりきったカウンターが少しづつ、余裕が出始め閉店が見えたころにいつものマダムは洗われ。結局、最終はボルドーに。またもや偉大なラス・カーズのセカンド・クラスは’94の熟れた感覚とそして今宵の〆はレゾルム・ド・ペズ’98の硬く充実したタンニンに押し潰れるような気持ちすらもうお疲れを表現しておりましたが、

              Sommelier R.Imamura