Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

都をどり

お昼から都をどりの鑑賞などで、昨日はかなりのワインを飲み込むことになりました。お越しのゲストには失礼も多数ございましたが、お許しください。
・Chateau Malartic Lagraviere’82 Grave
昨秋の温習会の煌びやかさにこの春は何とか都をどりを、と心に留めておりましたが他のゲストのご要望に応えることが出来なく大切な顧客のチケットが。何とかやりとりをもう少し上手に、と反省が大きく。ただ、やはり懇意にしていただいているお姉さんがたの舞いの部分は、普段の彼女達の姿からはまた異なる印象を受けられる頼もしい限りの。年に2度ほどのこんな経験も悪くはないかと。
で昨夜のワインは、ボルドーの偉大なヴィンテージ’82から。このヴィンテージは欲を言えばポイヤックで攻めたいところですが、それでもやはり各シャトー全体を通じてボルドーのグラン・ヴァンは好みは別にしても流石の一言。開けたては、どこか厳しく酸のあたりがシャープでデキャンタージュの期待が持たれます。ある時点から、フッと様相を変え甘みが酸のヴォリュームを押さえはじめ。
マダムに差し出された熟成したトロトロのエポワスに、一口。ここにマリアージュが、一段と芳醇な甘みが口中を支配し気がつけばやはりいつも通りのペースで甘えてしまう進み方でした。そして、呆れるほどのシガーへの着火に極上の時間が。ボリバーのコロナの土のニュアンスの後にグラーヴのふくよかな熟成ワインが今宵、極上の思い出を・・・・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura