Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵も

連日の後半の極上のワインにそろそろ疲れも隠しきれなく。ただ、秘薬にも値する素晴らしきシャンパーニュに心奪われ。
・Perrier Jouet Belle Epoque’88
・Chambertin Clos de Beze’98 Prieure Roch
・Gosset Grand Millesime’75
日も変わる頃、芸子さんをお二人も引きつれてご常連のムッシュは。東京からのお客様に祇園街を紹介されるように。一通りのグラス・ワインを試されながら芸術作品にも捉えられるエミール・ガレのボトルを千社札をあしらわれてお土産に。賑やかな5名さまでしたが、門限のあられる彼女達に短期決戦は否めなく。毎回なのですが御茶屋さんの初老の方からのお電話に嘘をつかなければならない状況は、いつまでたっても慣れないもので。
花粉症の薬をお分けいただけその上に極上の2本を。いつもながらこういった顧客に支えられる頭が下がる思いで。雑誌の影響とは言われましたが、クロ・ド・ベーズ。パカレが抜ける直前のロマネ・コンティの共同経営者、プリューレ・ロック。若さは否めませんが香りの立ち上がりと時の遷ろう感覚が研ぎ澄まされる特別なシャンベルタン。それにしても深夜から素晴らしいの一言で。
結局、祝日前の後半は動きも無くお相手が為され流れは最上のシャンパーニュへと。しばらくリストに留まっていたゴッセも価格が鰻登りのこのエリアからすれば妥当な1本で。とにかく正直テイスティングの鼻を近づけるだけでこの稀少なシャンパーニュの世界がはっきりと最上のお酒だと直感で感じられるくらい。正しく蜂蜜、そして交互にシェリーのニュアンスが飛び出し何とも複雑で洗練された個人的には浮遊感すら得られる1本。酔ってただけではないとは思いますが・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura