Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

男性のみ

月末の微妙なお天気に中盤の名古屋からのご常連さんとの世間話に少し落ち着きを。ですが昨夜の本番は2:00からでした。と言うと祇園街のパターンかと思いきや昨夜も驚きはしませんが、全てのゲストが男性という何とも・・・・・。
・Chateau Clerc Milon’78 Pauillac
・Diamond Creek Red Rock Terrace’94
・Barbaresco’86 Gaja
・Pommard Les Jarollieres’88 Henri Boillot
2月も終わろうとしておりますが、今年初のご利用のかなりご無沙汰のムッシュはその分気をお使いに為られたのか3本のボトルを短時間に。
いつもはボルドーですので、今宵もエチケットが以前のデザインのムートンの経営の5級から。’78は偉大なヴィンテージですが、このところ’70年代のボルドーの味わいに一喜一憂することがしばしば。婚礼の際に使用される杯のデザインで女性が掲げるグラスの部分とその女性のスカートの部分もグラスに成っており新郎新婦が飲み分ける芸術作品をモチーフにしたもの。
2本目はカリフォルニアを、赤石の丘陵地帯のダイヤモンド・クリークは確か’94に評価がとても高かったような。若さが気になるものの豊満な肉付きにボルドー以外の素晴らしさにもお誘いしたく。
3本目はイタリアで言うまでも無く。ブルゴーニュの世界への複線としてはこれ以上は。60mmのロング・コルクは依然赤ワインの浸透も穏やかで、まだまだ早いよ!といわんばかりの。ですがスミレのアロマはこの時間帯でも誘惑的でバランスのとれた彼のスタイルに個人的のもお楽しみが。
今宵も本当に終わりがけのお越しでしたが、男3人で交わす会話は熟したポマールの果実味とシガーの灰の長さを自慢する、些か子供じみた部分もありながら。ビジネスに於ける意識の持ち方が、この晩の議題でしたが片や社長さんと中間的な管理職のムッシュ、そしてしがないソムリエでは立場が余りにも隔たりがございますが年齢的にも近い3人でお互いの立場と言うか職種も踏まえたご意見はとても興味深く。そんな状況にご一緒させていただき極上の杏のドライ・フルーツのようなブルゴーニュを噛み締める〆の。帰宅は6:30でしたが・・・・・。

              Sommelier R.Imamura