Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

年の瀬の

暮れも押し迫る昨夜の営業は日曜日でも意外に忙しく。ただ、中盤で見切りと言うかゲストが途切れた時点でご接待と言うかプライヴェートな時間を。
・Chambertin Clos de Beze’98 Prieure Roch
ご常連のムッシュ、この日は少し寂しげにお一人でお食事に。今年も随分随分お世話になり、感謝の気持ちも兼ねてお返しもしたいと思っていたのですが今宵も。まだまだ若さが仕方ないほどのロマネ・コンティの共同経営者のプリューレ・ロック、ただシャンベルタン・クロ・ド・ベーズか。とても気になる興味深いワインで。どちらかと言うと個人的にはニュイ・サン・ジョルジュなどヴォーヌ・ロマネの近くのアペラシオンがイメージに捉えられるドメーヌだけにソムリエの性と言うかワインを征服するような感覚でテイスティングを欲するもので。ゆっくりと開き始める肉付きの良いブルゴーニュは、年末らしい贅沢なふくよかさを。
ここから失礼してご一緒にお近くのバーへと。とてもお忙しそうで、閉めても良かったのだろうかと自問の瞬間でしたが、まあ今宵ぐらいは。
・Meursault’95 J.F.Coche Dury
・Chateau Pichon Laland’80 Pauillac
豪遊してしまった。そんな感じでは・・・。以前から狙ってはいたコシュ・デュリ村名とて期待に胸が膨らむ、極上の造り手。やや、酸にシャープな部分を残しながらも彼らしい甘い果実の豊満さに贅沢で。
プライヴェートボルドーは久しぶりで。伯爵婦人はおそらく個人的にはボルドーでは最も好みのひとつ。ネガティブなヴィンテージですが、先日のグランジ’80を飲まれたムッシュには、中々良い機会だったでは?と勝手にこじつけておりましたが。年末の慌しさの仲、コイーバのロブストを燻らせていただきこれまた意外なカルボナーラを食べながらメタボリックへと突き進み。
晦日はこちらはご夫婦でのご予約もあり昨年同様のお約束に合わせて感謝いたします。
今年も”つぶやき”を意外な方達からお読みいただいているお話を。本年最後の書き込みになりますが来年もよろしくお願いいたします。

              Sommelier R.Imamura