Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

やりすぎてしまったかも

とにかく凄まじい晩であったことには変わりなく。予定していたワインが変更になりながらもかなり高額なものを開けてしまい反省もしながら。
・Harlan Estate’90 
・Grace Family Vineyard’02
・Chateau Latour’94 Pauillac
・Crton’88 Bonneau du Martray
・Chateau Margaux’79 Margaux
はじめにすみません、今宵はお高くなるとはお伝えしておりましたがおそらく随分想定を超えておられたかもしれません。
ハーラン、以前もかなり若いヴィンテージをお試しいただきましたが今回は特別なファースト・ヴィンテージを。エチケットの左端に小さく書かれた”ファースト・リリース”と言う文字が価値を高め。コルクへの浸透具合も中々の状態で興味は一段と。マダムのお好みの収斂するタンニンの質感は穏やかになりつつもボルドーの1級シャトーにも見劣りしない出来で。プライスも負けず劣らずでしたが。
2本目は、やはりこちらの方が問題を全く感じさせないくらいのガチガチのマッチョなスタイルで。個人的にもこのグレース・ファミリーは初体験で、意外にがっちりとした味わいにカルトは洗練されたものとの個人的な概念は変わる感覚を。
3本目までいかれた時に作戦を変更すればよかったのですがソムリエの些細なエゴが出てしまったのかもしれません。当たり前のように素晴らしいクラレットを開けてしまい。ただ、先の2本の後には中途半端なワインはお勧めし難い。明らかにボルドーの強固さとタンニンの力強さに改めてラトゥールのパワーを感じさせられました。改めてすみません。
クリスタル’77はお預けになりましたが、マダムの判断は賢明だったかも。ハーフでのマルトレイは’88らしく柔らかい甘みにカベルネ攻めの今宵のアクセントでほっとさせられ。
マルゴーは正直してやられた感が。ひょんなことからマダムの年齢当てをさせられてしまい開けさせていただいたような形に。まあ、それまでに2本ボルドーをお飲みいただいたし、お連れは前回ダブル・マグナムもお飲みいただいたので引くに引けない見栄を張ってしまいました。まあ、きっと今後に期待をさせていただける方だと思いますが。稀少なマルゴーは今月2本目ですが混沌期の彼らでも素晴らしく芳しく。あー、帰れない。 Sommelier R