Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

華やかさは後半だけ?

中々年末らしさを感じさせてくれない週半ばは昨夜も穏やかに。後半だけは煌びやかな舞妓さんにひと時の華やぎが感じられましたがいまひとつ。
・Monthelie’96 Louis Jado
・Chateau Haut Bages Averous’88 Pauillac
歯科医Kは外見からお見受けする印象とは異なる気がするブルゴーニュ・ラヴァー。ただ、実際は酸が穏やかであればご納得される方のような気がするのは私だけでしょうか?矛盾するような気もする何故ブルゴーニュと言う思いはこの辺りは投げ捨てて、お相手を。
少しでも暖かいエリアに南下させ尚且つ頃合の良い熟成感を感じさせてくれるこの’96のモンセリーはマイナーではあるものの中々お利口で。おそらくもう少しすれば彼らは毎日が忘年会になるような方だけに、昨夜のように今はビジネスで追われておられ体調も崩されぎみで。
こんな時は些かテイスティングの感覚も鈍り、お一言をおっしゃられるのが常で。昨夜はお連れのマダムに助け舟を出していただけ楽な対応でしたが年末はカリフォルニアのピノノワールの方が無難かも。
大人数での舞妓さんを引き連れてのお姿は、祇園街でも華やかさが感じられ。ただ、彼女達には門限が設定されており常に私は御茶屋さんのお母さんがたからの「もう出ましたか?」のお電話の対応に何度も。偽りを伝え共犯者に為らざる負えない場合もございますがこれはこれで。心配される親心かそれともただ単に眠りたいだけなのか解かりませんが「本当に?」と発せられる実際は初老のマダムのお声はいささか恐ろしいもので。
さて、中々気に入ったものは連日でもお勧めしてしまい。開けたてから香る葉巻の箱から発せられるようなアロマは一様に皆様の心を射止め。それでも煌びやかな主人公はあっという間の退散劇でしたが。
それと本日の出勤時は、たった2本のワインを運ぶ京阪電車での10分でした。それでもその2本で優に数十万円の原価のワインで。1本はカリフォルニア・カルトのハーラン’90。ファースト・リリースとラベルに刻まれたカルトの中のカルト。そして横流しでの依頼のD.R.Cリシュブール’95。破損をイメージすらしたくない。年末のお楽しみに。

              Sommelier R.Imamura