Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

初めての

ミシュラン・ガイドの発売で、星を取られたレストランさんは取材等の攻勢に年末の飲食業界の動きも色々なのでしょう。個人的には、以前ご一緒に働かせていただいた和食の料理人さんが星をひとつ与えられていたことに、正直にすごいなーと傍観者の感覚でした。ずっと以前より、星に値するサーヴィスってどんなものだろうと疑問も持っておりましたがこれからは身近になるのかな?少ない回数ですが三ツ星も伺わせていただきましたが、受ける側にも洗練さは必要な気もします。
さて、土曜日は動きはあったもののあまりネタ的には・・・・・。ですので日曜日の長男、青龍の初体験を。年末にかけての仕入れで我が家の地下セラーはこの辺りで最終でしょう、と言う感じの大量入荷を土曜日に済ませ検品も兼ねた整理を。青龍くん、相変わらずの落ち着きの無さに嫌な予感もしてはおりましたがちょろちょろとついて来て。もう、正直足の踏み場も無いくらいの状態で立ち入りを許した私に最大の誤りがございましたが、ダンボールから出され確認をしながらも「そこを、どいて」の一言の後、彼の直横の足元に立てられていたシャトー・クレール・ミロン’97が。正真正銘のグラン・クリュ、5級ながらも’97ながらも鈍い音と共に地下の白い地面は一瞬にしてコンクリートに染み込みながら飲み込まれ。あの時の彼の顔は、昔祖母の家の畑からスイカを取ってきて玄関で落としてしまった時の私と同じ顔だったような。
一様に叱り、良い機会なのでワインに対する扱い方に関しても少し話をしましたが子供心にも何か記憶に残れば良いのですが・・・・。案の定、5分後には二階で騒いでいるのを妻に叱られておりましたが。
それにしても、個人的には年間どうでしょう?数本かな、破損は。今回はグラン・ヴァンとは言え、額としてはまだ諦めがつくものでしたが近くにはおそらくその日一日立ち直ることが出来ないボトルも有りました。当たり前ですが、改めてまた違った意味での儚さを感じさせられるワインの世界で。

               Sommelier R.Imamura