Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

赤・白揃い踏みの王様

相変わらずの寂しき祝日でしたが、0:00では閉めることはさせていただけませんでした。この時間からのソムリエ冥利に尽きる昨夜の最上のワインが。
・Riesling Kabinett’83 Herm Zonnhoff
・Chateau Calon Segur’52 St Estephe
・Romanee Conti’69 Domaine de la Romanee Conti
・Montrachet’76 Domaine de la Romanee Conti
・Bollinger Brut’73
あー、何とも贅沢な。深夜のマダムのご来店に思わず安堵を覚えた瞬間が。ドイツのオールドも中々、素敵な甘美な世界を。カビネットですが丁寧な管理は、このクラスでも上質な時間を。
リコルクされたハートは、予想以上に元気で。ただ、曇りの無い綺麗なアロマはカシスの中に黒トリュフの最上のブケを奥に潜ませ。
今年2本目の王様はやはりあの方が。このワインはやはり限られた方が複数の経験を。そして、望まれなく意固地な方は一生手が届かないものなのでしょう。その証拠に他の二組のゲストにも全て少しづつのお裾分けが、いただけたのですから。赤は最上のヴィンテージながらも、まだ少し早い印象が。当然熟成した高貴な香りは放っておりますがとろけるような状態にはまだ。
この禿山は素晴らしかった。2年近くセラーでお休みを取っていたでしょうか?落ちていく凡庸の白のオールドの印象など微塵も感じさせない極上のカラメルは、ワインも人間も勢いを感じさせられ。実際に特別なものはこんな状況で出るときは、本当に簡単に。それにしてもD.R.Cのコルクは管理の素晴らしさもあってか完璧な状態で。
個人的にはおそらく比較にならない数字の世界でしょうが、やはりボランジェが今宵最上でした。ヴィンテージ’73と言うのも追い風にはなりましたが、〆に飲みたいものをとおっしゃられたのでここまで来ればもう遠慮など。モンラッシェよりも、より甘美で濃密なナッツのアロマに落ちていく自分がはっきりと確認出来ました。
何という贅沢。そして、差し入れのまとい鮨さんの極上さにも炭水化物ダイエットを忘れさせられました。
また、ロマネ・コンティを探さなければ・・・・・。

             Sommelier R.Imamura