Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お好みははっきりと

暇ながらも贅沢に楽しみながらのソムリエと言う仕事でしょう。ボージョレ・ヌーヴォーの到着も早かった今年の年末を感じさせます。
・Gaia’02 Grossset
・Chateau Lagrange’97 St Julien
・Corton Clos des Cortons’86 Faiveley
オーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンらしからぬ、力の奥にフィネスを感じさせる上質なワインだとお勧めしていたらあっという間に手持ちも底を突き始め。ワインに対する感覚はお人によりそれぞれですが、この”つぶやき”には書き難いのですが今宵のこちらのゲストには共通する感覚も覚えましたが。ただ、この時間帯でしたのでニュー・ワールドの世界観も理解は致します。
今宵の流れはきっと私好みに進んでいたのでしょう。お次はボルドーにて。キャビン・アテンダントを目指されておられるマダムは、ワインに関しては未だ知識の上では手を付けられておられない様子で。ただ、飲み込む方ではお生まれ年のムートン’82などもご馳走されたらしくボルドーの世界感までは意識が有られるようで。グラン・クリュ最大の畑面積を誇るサントリーさんのラグランジュは’97が今中々の飲み頃を。柔らかいふくよかさを感じさせる中に複雑なロースト香が印象的で熟成が次のステージを意識させ。
ブルゴーニュの彼女は日本にほとんど居られないような気がしますが、時間を見つけては足を運んでいただける特別な存在かもしれません。選ばれるワインもプロとて舌を巻く瞬間も有るのでは?ただ、彼女曰く世界中のトップ・ソムリエたち以上に私はゲストのワインを沢山飲み込むとんでもないソムリエだそうで。でも、個人的にはフェヴレのコルトン・クロ・ドコルトンは’86ぐらいでちょうど彼らのエレガンスが全面に漂う、香りだけでも優美な1本。それにしても、彼女にはおつれの男性にテイスティングをお渡しできず彼女自らが。コルクは私から奪い取り、グラスに鼻を近づけるだけで健全な状態を認めるあたりは彼女が言うとおり「そのへんのソムリエさんとは比較しないで」と言うのも認めざる負えない・・・・・。
あと、ちなみにヌーヴォーの解禁は明日の深夜0:00からにて。1杯ぐらいはサーヴィスしますが、この時間ぐらいは。

              Sommelier R.Imamura