Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

勉強になります

昨夜は本当に本当に公私共に”待ち人来たらづ”の展開に寂しさも。
もう、帰ろう。そう、扉を開けようとした瞬間に彼からの電話が。偶には、と言った具合でよそ様にてワインを飲ませていただきました。狭い祇園とは言え、まだまだご近所さんでも存じていない世界が沢山あるもので。
今回は私にとって個人的な感覚を含めてとても、大切な顧客のお一人なので語弊が無いように出来る限り勤めたいのですが面白い経験でしたので書かせてください。
やはり気を使っていただけたようでワインを。リストは作っておられ、これは立派なことで。ただ、書かれていた情報はスタンスがはっきりと。1本目はシャンベルタン¥30,000−とだけ記載され。グラン・クリュのシャンベルタンであれば造り手が誰であろうとヴィンテージが何年だろうと他に記載されていたムートン¥80,000−よりは随分お買い得な気が。しかも出てきたボトルは抜栓が奥でされており、ネック部分のルイ・ラトゥールの紋章が眩いばかりにしかも’05ヴィンテージで彼らのこの年の評価は高く期待に胸を高鳴らせ!グラスがボルドー・グラスだってへっちゃらさ、予想通り中々美味しいもん。ただ、残念ながら何かシャンベルタンのロゴが小さいな?と良く見れば書かれておりましたジュヴレと。
うーん、勉強になる。ただ、それ以上にこのスタイルでも個人的には楽しめ村名でもグラン・クリュだと信じて飲めばまた、それはそれで。
2本目はピエール・アンドレのヴォーヌ・ロマネを。こちらは流石にエシェゾーとは書かれておりませんでしたが(少し嫌味かしら?)何となくホステスさんたちが素晴らしいワインをお店で飲まれながらもヴィンテージを覚えておられない気持ちが解かったような。
ちなみに今宵は1杯だけ、お連れの女性が持たれていたシャトー・ラトゥール’04も奪いました。個人的には1本目のシャンベルタン?の方が好きで。
それにしてもジュヴレ・シャンベルタン’05のルイ・ラトゥールが¥30,000−か。私共も決してお安くは無い価格のワインがリストに羅列されておりますが、凄い世界も有るものだなと・・・・・。ただ、流石に今宵の気持ちをリセットする貴重な時間を提供してくれたオーナーさんと何よりもご馳走していただけたムッシュにお礼を。ありがとうございます。

           Sommelier R.Imamura