Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

デリカシー

過ごし易いと言うか、少し寒さまでも感じられるここ数日は前半のゲストがちらほらとお越しになられシェフにも有意義な営業も。今宵、そんな状況ながらもワインは現実的なグラスがほとんどで。それでもグラスが出て行くのは歩留まりを限りなく減らすことを可能にしてくれるので、これはこれで。
それでも私共は専門店、バイ・ザ・グラスとて手を抜きません。
・Chateau Bahan Haut Brion’99 Graves
・Brunello di Montalcino’98 Argiano
通常、毎日20種ほどのリストから選択いただけるグラス・ワインですが昨夜の贅沢はこの辺りでは。
オーブリオンのセカンドは、やっと8年ながらも中々の熟成を経ており。しなやかさの中に熟れた果実の甘みと熟成した香りがスモーキーに。力だけを求めるとカリフォルニアやチリにシフトされるアイテムですが綺麗な言葉でフィネス、優美と言う表現がぴったりな奥ゆかしいボルドー
イタリアでのフィネスはトスカーナのブルネロが、イメージされるかと。バルバレスコは官能ですので僕的にはストレートな果実味を楽しめるフィレンツェのこの辺りが。こちらも9年ですか、少し硬さを残しながらも酸との絶妙なバランスにヨーロッパのスタイルが。ただ、こちらは1本だけのスポットでの登場でしたので昨夜のラッキーなゲストのみのお楽しみに。
後半はデリカシーを考えていただきたい出来事も。場所柄、良い意味でお一人での祇園街のお姉さんのお一人でのご来店も。ご常連の祇園街とはあまり縁もあられないマダムは、必要以上にお姉さんを牽制され勘違いされた表現を随所に。今宵のお姉さんには失礼でしたが、ご理解いただける方なのは比較的長いお付き合いで判断出来ておりましたのでその場は、笑って流させていただきましたがお人によっては・・・・・。
面白可笑しくは、理解はいたしますがカウンターを挟んだ素敵な出会いは楽しくもありますがデリカシーを欠いた言動にはご注意ください。幾ら酔われておられても。場合によっては残念な対応をさせていただくこともございますので。

              Sommelier R.Imamura