Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

交響曲から偉大な白へ

昨夜は待てども待てどもの晩でしたが、中盤から連日のご利用で。お約束通りの銘柄を。
・Opus One’91 Mondavi & Baron Philippe
・Overture Opus One
・Chassagne Montrachet’74 Bouchard Aine & Fils
ハーフ・ボトルと言うのも手が出し易い理由なのでしょうか?それでも立派なブティユを十分お飲みいただけるプライスなのは致し方なく。お立場上’03ヴィンテージなどは事あるごとにお飲みになられる方でしたが、やはり’91でしたらそこそこの熟成感が感じられ。お待ち合わせの都合上、お相手しながらの375mlでしたので個人的にはセーヴしながらもムッシュのご来店時には残念ながら。やっと16年の時のながれは出来すぎの感のあるこの銘柄ですら纏まりを感じさせ。それでも隠すことの出来ないパフュームのような作為的な香りに魅了される方は非常に多いでしょう。私とてこの銘柄にはいつもながら感嘆の声を。
結局、待ちきれずもう1本に手を。以前はワイナリー直売でしか手に入らない銘柄でしたが正規で輸入されるようになったオーパス・ワンのセカンド。弟分的な存在なだけに、幾分凝縮感に欠けるものの十分な面影が確かに。やや、気難しいマダムのワインのお好みにも耐えうる品質であったようで。毎回カロン・セギュールにすべきか、ボルドーの他のシャトーにトライすべきか悩ましいものですがこれからはカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンでもよろしいのでは?
お持込はこれくらい興味深い銘柄でしたらわくわくさせていただけるもので。シャサーニュとおっしゃられていたので確かに白の方が一般的ですがヴィンテージの点からも赤をイメージしておりました。白なればまた一段と楽しみも倍増。お越しいただく0:00過ぎが待ち遠しく。コルクは無残なまでもでしたが、外観からはブシャールのこの時代のネガティブさを吹き飛ばし。香りは一段と誘惑的で間違えなく素晴らしい熟成を約束するモカのブケを満載しており。幾分、酸の支配的な部分は否めないものの程よい甘みも生きており今宵、中々ソムリエとしての経験値が上がる経験でした。そんなことも感じながらも、現在のブシャールのクオリティからすると90年代中ごろ以降の上質なモンラッシェなどが脳裏に浮かび。
今週はまた肝数値が気になり始めました。 R