Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

人気者は

8月は6・7月のスタートのような”いかつさ”は無かったもののゆっくりながらも中盤以降は楽しい時間が。やはり色々な意味でご常連さんのご来店に救われており。
昨夜も人気者の話題で終始した気がします。狭い祇園街この街をホーム・グラウンドにされておられる方は、ジェラシーをたくさんの方に感じさせながらもきっと今宵も素敵な晩を過ごされているのでしょう。
さて、そんな兼ね合いのお話も出られる方ですが今宵もビジネスに繁栄されるお食事に為られていれば。
・Veuve Clicquot Ponsardin Trilennium Reserved Cuvee’89
赤ワインのはずがゲストのご希望は、私の楽しみへと誘われました。シャンパーニュの熟成は、やはり。まだ若さも残しておりますが、気が付けばもうすぐ20年の時を経ようとしているのですね。それにしてもイエロー・ラベルがあまりにもポピュラーで特に若い女性に人気なのが少し不思議なヴーヴ・クリコ、このラインのトリレニウム・キュヴェは聞いたことがないものでした。お恥ずかしながら調べもせずにリストに載せてしまいましたが、お味は予想通りの上質なもの。やはりどの造り手もヴィンテージ・クラスは、仕上がりに自信がうかがえる特別なものなのでしょう。今宵は少し若いヘーゼル・ナッツのニュアンスに今が旬の白桃の熟れすぎて変色したかのような部分のそれはそれで甘美な味わいを。徐々にシェリーのアモンティリャードの如くリッチなものに。
後半はこちらも狭い京都の現実でしたが、カウンター上で為される会話は時として失言も伴うことも。今宵はおそらく問題はなかったでしょうが固有名詞が口をついて出てきたときは、時既にと言うこともございますお気をつけていただければ・・・・・・・・・。
それから同業のムッシュには、失礼な形でワインを幾つかお注ぎしましたがお許しください。
弟さんは中国に行かれる前にもう一度ぐらいは。
今宵はどなたのも問題の無い”つぶやき”であることでしょう。

             Sommelier R.Imamura