Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

すみません

昨夜は色々とすみませんでした。特に顧客の先生が折角お越しになられており「D.R.Cのエシェゾーを」とおっしゃられていたのに・・・・・。
結局昨夜は個人的なエゴを満たすような形になってしまいましたが。
・Chateau Gruaud Larose’72 St Julien
・Henri Giraud Ay Grand Cru Fut de Chane’98 
・Philipponnat Clos des Goisses’73
ヴィンテージ’72のマダムは、嘗てはレストランでソムリエも。現在は形態は異なるもののワイン業界に身を置かれており。幾つも’72はお飲みでしょうが、嘘か本当か解かりませんがグリュオ・ラローズは未だ。視点が女性らしくコルディエのズングリとした形状のボトルに心は奪われながらも、予想以上の綺麗な味わいに驚かれながらも。コルクの状態も非常に良好だったのも期待を大きくさせておりましたが。
アンリ・ジローのプレステージも飲んでおかなければ為らないでしょう。扱う限りは。1本1本ボトルにエッチングが為された贅沢なものですが、まだこの段階では。ただ、素性という物は隠すことは出来ないもので。全体的にぼんやりとした味わいながらも数年後を期待させる酸の膨らみは。
やってしまった。と言うのが本音でしょう。それでも期待以上のシャンパーニュの熟成は他をどうでもよくしてしまう程の高貴でありながら官能的な香りと味わいを。やはり’73はシャンパーニュに尽きかと・・・・・・。
どこまでも長い余韻とアーモンドや蜂蜜に漬け込まれた青梅のニュアンスがふんだんに。ゴージャスな琥珀色の液体は、今思えばセラーの宝石であったことは間違えないでしょう。
シャンパーニュの業界はモンスターのようなキュヴェが、どんどん出てきますがやはり同じ価格でもこのぐらいの熟成を経たものではないと中々満足には至らないかと・・・・・・・・・・・・・・・。
贅沢ですが。

              Sommelier R.Imamura