Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ソムリエのセレクトは

昨夜もゆったりとしたお時間が流れておりましたが、ご常連さんのいつもの感じのご来店が幾つか。
お一人でのご来店が数人おられ、偶然の出会いもまた奇遇ながらも素敵なお時間になられたのでは。通常でしたら祇園街の芸妓さんとお話されるのは、随分なお花代が必要でしょうから。
・Maurice Vesselle Grand Cru’96
・Gruner Veltliner Smaragd’03 Knoll
・La Poja’96 Allegrini
・Vacqueyras’00 Chateau des Tours(E.Raynaud)
しばしの芸妓さんとの優雅な時間をお楽しみになられたムッシュは、今宵は2本を。やはりシャンパーニュの中々だと私もペースが上がりまして。モーリス・ヴェッセルは最近お勧めいただいたシャンパーニュ・ハウス。’96とは言え中々の熟成感にグラン・クリュの肩書きは伊達ではなく。
もう1本も白にされるあたりは、状況を良く良く理解されている証拠かと。オーストリアのクリーンなグリューナー・フェルトリナーは素直に美味しいと体に取り込めるタイプでは。やや甘みが主張するものの、シャンパーニュの上質の後にはこのくらいのキャラクターが楽しいかと。
久しぶりに嘗ての仲間のソムリエ寺林さんが。新しい職場にも慣れ、同僚の皆様と。相変わらずの酒豪ぶりは健在で。奇遇な同一銘柄のシャンパーニュから、ヴェネチアの特別なモダンな造り手アレグリーニの濃縮されたコルヴィーナを。この辺りからお連れの支配人さんは撃沈されており、彼のお酒に対しての耐性の強さは益々。最終はヴァケイラスを。今回初めて試しに購入したローヌの怪物の息子さんでした。グラスでテイスティングした際にヴァケイラスのポテンシャルを優に超えていたこのエマニュエル・レイノーは、夏だからといって敬遠する必要は全く感じられない上質な煮詰めた果実の濃密な妖艶さを。やはり、受け継がれる遺志と技術が・・・・・・。
それにしても、彼にはまだまだ余力がありそうで。嘗ては良く良く一緒に飲み明かしたものですが。今回レイノーを飲んでもらったのも実は彼と飲み込んだワインで最も記憶に残っているワインのひとつにレイノーのヌフド・パプがあったのもちらりと・・・・・・・・・・。
              Sommelier R.Imamura