Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

スウェーデン王室ご用達

月末を控えこの辺りはブレーキが掛かる時期です。前半は想定される感じでしたが、ご常連のマダムの夫婦間ルールを破るご来店がお客様を呼ぶ結果だったような?こじ付けを。
結果的に昨夜も腰を下ろす時間も間々為らない一日でしたが、これもありがたい限りでは。珍しい若手のソムリエさんのご来店も清清しさが。
・Andre Clouet’98
シャンパーニュは、年間通じてであり特にこの季節には食事全体を通して楽しめる個人的にも極上の・・・・・・。
今回の彼は、イタリアンの名店のひとつでがんばっておられるようで帰り際に名刺を差し出されるあたりは爽やかさが溢れ。イタリアンと言えばスパークリングはスプマンテですが残念ながら手持ちはハーフ・ボトルのフランチャコルタぐらいしか無くやはりシャンパーニュを選ばざる負えない状況だったのでしょう。
個人的にもシャンパーニュの特上にはかなわないものの、イタリア産では大御所のジューリオ・フェラーリの’87などはしっかりと心に残る逸品でした。先日も自宅の地下セラーの片隅に立たされていたのが楽しみにも。
さて、今回のアンドレ・クルエは2年ほど前に直接でのお取引が可能だったエージェントさんから幾つか頂いていたもの。そろそろ最終になりつつありますが、殺し文句はスウェーデン王室御用達でメルセデスの会報誌でも取り上げられたとか・・・・・。他にもスウェーデン王室の御用達は最近も聞いたような?
全体的にエレガント。ボランジェのようなパワーと甘みを全面では無く、柔らかめの泡と酸も果実味もやや内向的なお嬢様タイプ。やっぱり寒いところの方は、ハード・リカーにはパワーを求めワインには繊細さをもとめるのだろうか?と勝手に考えておりましたが。ただ、この’98は何となくやっと落ち着きを取り戻し、バランスを保ちながら高貴な佇まいを感じさせておりました。
庶民の私には、触れてはいけないキュヴェなのかしら・・・・・。
7月ももうひと踏ん張りですが、祇園祭の後のお祭り騒ぎも落ち着き夏本番なのでしょう。ワインよりもビールが動く季節でしょうか・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura