Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

祭り明け

祇園祭も終わり、本当にご苦労様でしたとお声をお掛けしたい方も。
そんな流れからかとても忙しく。前半は相変わらずでしたが中盤以降にご常連さんの流れが。
・Chateau Lynch Bages’82 Pauillac
・Chateau Lafite Rothschild’83 Pauillac
奈良県からの飲みすぎのドクターのご夫婦は、ボルドー派なのですが中々手強く。ただ、良い思いでもお持ちいただけていて通好みのシャトー・ロック・ド・カンブをお勧めしてからのお付き合いかと。ただ、未だこれほどのパフォーマンスとコストが素晴らしいものには・・・・・・・・・。
何しろこのご夫婦ワインの購入ロットが半端では無く30ケース、即ち360本のボトルを一度に。毎日消費されていくことで日本のワイン産業に貢献されており。
さて、悩みに悩んでお勧めしたのは偉大なヴィンテージの偉大なワイン。’82はもう中々お見かけし難くなってまいりますが、色々な意味合いでボルドーの全てを凝縮したものかと。このランシュ・バージュもこれで最後の1本でしたが毎回ラトゥールと見まがうほどの素晴らしさに心奪われるワイン。少し進みつつある味わいなものの個人的にはムートンの’82よりも評価が与えられてもと・・・・・・。
その’82ムートンを先日飲みこまれたマダム今宵も同じムッシュと。今回はハーフで。ブルゴーニュの世界はもう少しお預けで、今回はボルドーの筆頭を。ラフィットにしては硬く、酸が充実しているものの温度の上昇と共に本来の柳腰が。何とも洗練された柔らかいトリュフ・チョコレートに陶酔しながらも当のお二人は相変わらず解決しない祇園トークに・・・・・・・・。
そういえばお帰り際に、見受けられた紙袋にクリュッグ・クロ・ド・メニル’95のスペシャル・ボックスが。これ中々のプライスだったでしょう?との問いに確実に3倍の価格が掲げられていたようで。うーん、恐ろしいお姉さんや!
あと、今宵は久しぶりに世間的にも有名人のかたが。ITの社長はお若いのに幅広い交友関係で。皆さんそうですが、中々紳士ですね。何か失礼があれば赤子同然にひねられてしまうでしょうが。

          Sommelier R.Imamura