Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

極上のワイン達

昨夜のワイン達は、何とも極上のワイン達が。フランス以外からの特上が幾つか、また出張ソムリエではやはりボルドー
・Kistler Kistler Vineyard’97
・Chateau Calon Segur’82 St Estephe
・Chateau Lynch Bages’80 Pauillac
・Chateau Cheval Blanc’80 St Emilion
・Unico’73 Vega Sicilia Ribera del Duero
台風は私共には逆風に感じられるものですが、今宵は千葉からのご常連のドクターは鹿児島には飛べず京都へ。予定通りハーフでシャンパーニュ、白をこなされながら今宵も極上を。ブルゴーニュの若いものでかなりのご予算のご提示でしたが、それでしたらとカリフォルニアのカルト・ピノを。キスラーは白でも赤でも若いものは凝縮感が強すぎて、口の中で味が暴れるような印象がずっとございましたが今宵は流石に熟成を。やっと10年を経た段階でしたが素晴らしくエレガント。イメージを取り替える味わいに、お一人でのご来店の先生と分かち合う前半からの酔っ払いに。
22:00ごろの出張は、ボルドー3本を抱えて。今回はヴィンテージ’80のお姉さんで。セギュールの’80は私の至らぬ部分で手に入れられず。その為’82をご所望でした。やはり先日の’90以上に’82は言わずもがな。難しい’80でしたがランシュ・バージュは予想通り、ただシュヴァル・ブランが厳しいかな?と想定しておりましたがこれが素晴らしく。フランのしなやかさの中に緻密な果実味が美しく。
後半も勢いは止まらず、一人の力の限界が感じられました。甘えさせていただいた社長には申し訳ないのですがスペインのロマネ・コンティを。しかも’73で。個人的なエゴの塊のような1本でしたが、征服者の如くヴィンテージ・ワインを飲む経験を求めるソムリエとしては’73に於ける大きなターゲットで。ほぼ特別な銘柄は飲みつくした感もございましたが、このスペインの先駆者はやはり。熟成のピークに達したテンプラニーリョは甘美な高揚感があり、よく言うシルクの如く。何とも・・・・・。
ちなみに’73は困ったことに新たにシャンパーニュのクロ・ド・ゴワセが入荷され・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura