Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

マグナム

祇園街と言う場所は、難しい晩でも何となく徘徊されるお客様に支えられるところも。昨夜も鳴かず飛ばずの前半も、後半に結局。
・Vosne Romanee Les Hautes Mazieres’97 Robert Arnoux
・Chateau Calon Segur’90 St Estephe
舞妓さんをお連れのゲストを横目にお越しになられたのは、同等なくらい華やかさがあられたレース・クイーンだそうで・・・・・・・。結局7名様になられたのでボランジェの後は歯科医kさんのお気に入りのブルゴーニュで。当然の成り行きでマグナム・サイズ1,500mlを。出番をまっておりました、アルヌーのマジエール。パスカル・ラショーはオールドのリコルクには賛否があるものの近年のヴィンテージを理解しながらの特にこのリューディーは素晴らしく。お早い飲み込みの皆様でしたのでKさんのたっての希望でデキャンタージュも。確かに7年ぐらいでは香りが極端に飛んでしまうことも心配しすぎておりました。ただ、内輪のお一人はもう7年来のお付き合いのプラチナの肝臓を持つお姉さんがおられ。この方は頑なにデキャンタージュを反対されておりましたが、今宵は先生に華を持たせてあげてください。
レース・クイーンにも負けない長身のカップルのご常連様は今宵もボルドーを。以前にお話したヴィンテージ・チャートに頑なに拘られるムッシュに、毎回やや手を焼くのですがそれはそれで素晴らしいワインをお飲みいただける意味合いも。リスト外を今宵も値交渉されながらも。ハート・ラベルはやはり依然として仕入れれば無くなってしまう現状。まあ、楽なスタイルでお勧めしてしまう私にも問題はあるのでしょうが・・・・・・。それにしても’90はやはり。素晴らしく凝縮した果実味が感じられ、以前のハーフ・ボトルのものの方がまとまりはあったもののボルドー好きには正しく求められる味わい。緻密に伸びやかな甘みと骨格をしっかりと持つタンニンが偉大なヴィンテージを表現しており。
また、何本かセギュールは仕入れなくては・・・・・・・。

          Sommelier R.Imamura