Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

遠方より

昨夜は結局最終は、寂しくなってしまったものの前半に素敵なご夫婦も。
・Chambolle Musigny Les Amoureues’73 Gvivelet
・Chateau Leoville Las Cases’93 St Julien
・Brunello di Montalcino ’70 Poggio alle Mura
・Chateau de Fieuzal Blanc’89 Pessac Leognan
千葉よりお越しの新婚さんはムッシュが”つぶやき”を。まだ見ぬお顔の方がこの日記をご覧になられ遠方よりわざわざお越しになられるのは、本当にありがたい限りです。こちらのご夫婦はヴィンテージ’78’82と言う素晴らしいながらも中々大変なお二人で。結婚式には錚々たるワインを新郎のお母様の影響で開けられたとか。
今宵は思い出に残るワインとのことでした。選ばれたのは”恋人たち”アムルーズもリストからもうすぐ消えて行く運命なのかもしれない。ただ、行くべきところへと嫁いだ’73ではありましたが。それにしても羨ましい、ご夫婦でこの銘柄を飲み込めることはある意味自然であり、残念ながら祇園街に毒されたソムリエにはとても清清しく。
ご気分良く、2本目はボルドーを。ラスカーズ、サンジュリアンの評価せざる負えないこのシャトーは良くも悪くも色々言われてしまうシャトーですが酒質がそれを黙らせる感が。まだ、若いものの子羊にはポイヤックとも見まがうラトゥールの隣の畑なのが納得の逸品。
最後は少し酔われたようでしたが、心に残る一晩であったことを・・・・。
ご無沙汰の数学の博士は、東京より。遠方からのゲストでこれだけ満たされる晩に距離の短さを。普段はグラスのみなのですが、回を重ねるゲストとの関係は急速に良い意味で近くなるもので。年齢的にも近いためか、ムッシュのご結婚と私の次男誕生をお互いに祝う感じで。職業病と言うかムッシュのヴィンテージ’70のブルネロを出してしまうあたりはやはり病気です。鉄のニュアンスを感じさせながらもリキュール様に甘みが徐所に溢れ出す、稀少なポッジョ・アレ・ムラ。勢いでフューザルの’89まで飲んでしまった自分が・・・・・・・。ボルドー・ブランの熟成も蜜のニュアンスが心地良く。自宅購入、成功を祈ります。それにしてもワインのストック700本は博士も病気ですな・・・・・・・。R