Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ボルドー優勢の夜

月末の夜長は、新たな顧客と長いお付き合いのご常連さんでボルドーの優勢な感覚を。
・Domaine de Chevalier’96 Pessac Leognan
・Chateau Tarbot’93 St Julien
・Hermitage’90 E.Guigal
・Le Second Vin de Mouton Rothschild’93 Pauillac
ボルドーながらドメーヌで始まるこの騎士は、’96が現時点ではお手ごろに感じられるプライスにて。意外な検索から少し購入しましたが、品薄なボルドーの市場も含めて私の心の中のお勧めのアクセントに。今回も’97のモンローズの選択があられたのですが、そちらも素晴らしいがこんなものも如何?と言う形でした。やはりボルドーの’96は現在の状態は、中々のもので力はしっかりと残しながらもゆっくりと変わり行く熟成の変化が頼もしく。出来の良い優等生タイプ。
2本目はタルボに。’93は強い仕上がりの造り手もおりますが、タルボはしなやかさを主張して。’96の流れからしっかりと受け継いでくれる明らかな優雅さを秘めて。正直今回のこの2本は、ソムリエとゲストどちらにも嬉しいお利口なワインです。
そろそろ動きが重くなるローヌの赤。秋口から冬場に存在感をグッとますこの手の個性的な黒砂糖のような甘みが印象的で。ムスクの香りを存分に蓄えながら後半に獣のワイルドさも秘め、初めてこのシラーの熟成をお試しのこちらには官能的な体験のひとつでは。
東京から週一で深夜にお越しになられるお二人は、これからも楽しみな方で。ボルドーを愛でられるムッシュは、今宵はロートシルトを入門編を。現在はプティ・ムートンでリリースされるセカンドはこの’93のみスゴン・ヴァンと言う名のエチケットにて。密かにレアなアイテムとしてリストに含めておりましたが今宵最後の1本。失礼ながら”何故こちらを?”とお伺いしてしまうものの、これからがストーリーの薀蓄をひけらかすシーンに。まあ、偶には私の些細な思い入れも聞いてください。流石に1級のセカンドはプライス同様4級のタルボとは残念ながら比較にならず。より熟成による深いブケを放ち、正しくプティと言う名に相応しく彼らをやや小さくはしたものの偉大なトリュフの華やかさと優美な味わいを。彼女が画家というのもムートンとの繋がりが感じられ。Sommelier R