Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ご紹介

お久しぶりのご常連さんのご来店に心洗われながらも、動きはおだやかな昨夜に難しいものだなとゆっくりしてしまいました。
今宵もご同業のレストランさんからのご紹介で、遠方からのゲストが。こんな時、ありがたさが滲みるものです。中々お選びいただき難いリストからボルドーを。
・Chateau Cantemerle’99 Haut Medoc
初めてのご来店だけに、とてもスマートに選択いただけたのでは。メドック格付けシャトーの61の内、全てをお試しになられた一般の方は中々少ないのでは?ソムリエの中にも見つけられないものもおられるでしょう。そういった意味でも5級のもっとも最後に登場するこのカントメルルは、こちらは初トライだったようで。私個人は愛らしい”つぐみが囀る”と言う名のこのシャトーには思いでも幾つかありリストにも欠かせないシャトーのひとつです。ヴィンテージが’99’79’66と並ぶこのシャトーも若すぎるとは言え、若さをまた楽しめる力溢れる’99です。
先月あたりではバイ・ザ・グラスで使用していたものでしたが、酒質の美しさに1本だけでしたがボトル用に残しておいたもので。このボトルは最も効果的にその使命をまっとう出来たのでは・・・・・・。それにしても、まだまだ出だしのような感じをお持ちのワイン・ラヴァーは歯のほうのドクターでしかも名古屋より。すでにワインの王様へも一度到達されておられるようで。それでも理解は出来なかったと、おっしゃられましたがやはり名古屋は元気な方がおられるようです。
深夜は残念なお電話が、都踊りでお忙しいでしょう芸妓さんからでしたが手強いあの方がお電話の後ろにおられたようで。シャンパーニュのアラン・ロベール、メニル・セレクションの有無を。有るのはありましたがヴィンテージが’90でした。以前は’85をお楽しみいただきましたが’86でなければご理解いただけないようで。残念ながらでした。ただ、実は個人的には’86は一度試したのですがやや、彼らしくないスタイルに受け入れがたいものを感じた機会が。その為、エゴの部分で比較に為らないぐらい上出来の’90を敢てリストには並べておりました。やや、複雑な気持ちでしたがここも譲れないこだわりで。ましてやシャンパーニュに於いては一段と引けない自分との葛藤もございます。

           Sommelier R.Imamura