Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

選挙も終わり祇園らしさを感じたい今宵でしたが前半、中盤はゆっくりで。日が変わる頃に同業者の方のご来店で、寂しさが漂った店内は申し訳無い雰囲気でしたが1:00を境に気がつけば満席でそんなものかと妙な感覚で。
今宵は暖かさもあり白ワインが
・Chssagne Montrachet La Romanee’96 Michel Morey Coffinet
・Chateau Larrivet Haut Brion’92 Pessac Leognan
ロマネと言う響きに惹かれたのか、祇園らしい年の差の顕著なお二人はブルゴーニュを。白ワインの世界でもボルドーブルゴーニュは人気を分けますが、赤以上にどうも白はブルゴーニュのほうが人気は高い印象が。10年の時を経ると段々と色合いも濃く、レモン・イエローや琥珀を帯びてきます。酸化熟成になるのですが、これにより刺すような酸は穏やかに円みをおび甘みもより複雑さを表現し始めます。まあ、この時間帯にはお連れの女性の存在がワインの味わいをより複雑にさせてくれることは間違えないでしょうが。
0:00ごろのご来店の同業者のシェフは、やはり時間帯の違いも感じさせる男性二人で。オーブリオンと名がつくものの中でも、中々お手ごろで’92と言うヴィンテージがまた味わいを深く感じさせてくれます。個人的にはいつもこのスタイルのボルドーには、磯の香りや海苔の佃煮の感覚が感じられ面白みをお伝えしては賛否を問うものです。今宵はご理解いただけませんでしたが、人それぞれ違う感覚もまたワインの面白みで楽しい部分では。
ただ、彼らはたった一時間の時間の流れでお店の様相とお客様の筋がガラリと変わる様に多少の驚きがあられたのでは。
それから、清水の宮司さん。ここのところ確実に休みなしに10日程祇園に出てきておられるようで。お元気だと思いますが、少し休まれたほうが・・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura