Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

4月

4月のスタートは、何ともコツコツと積み上げる晩になりましたが。思惑通りには中々いかないもののご常連さんの月初めからのお顔だしは、とても嬉しく。後半には全く動きがございませんでしたし、週末の動向がそこはかとなく。
それにしても、ビストロの閉店をさせていただいた昨年4月からはやいもので1年が経とうとしておりますが良いのか悪いのか、未だにご説明を差し上げなければならないのも現実でしょう。この時期、遠方からの行楽を兼ねたご利用は再会も合わせて楽しいものですが成り立たない現実はそこにあったのでは。
さて今宵は、某御池通りのホテルさんから立て続けに3度もお電話が。時期的にも理解は容易でしたが「日本のワインのお取り扱いについて」と言う内容でおそらくフロント、コンシェルジュ、そして最後には京都でもお馴染みのあのソムリエさんより度々のコールが。三度目のお電話の最中にそれらしき方のご来店に、全て想定どおりでした。ロワールからのゲストは、お膝もとの特産品との比較がご興味深々で。
・Sauvignon Blanc Attitude’04 Pascal Jolibet
・Sauvignon Blanc’05 Martinborough
甲州 黄色香’05 Chateau Mercian
・長野 Merlot’04 Chateau Mercian
グラス対応でのアイテムは、甲州が長いスパンにて利用出来ておりワインではあるものの吟醸香と言うかどこかしら日本酒のようなアロマが。シャルドネのようなタイプをイメージしてしまうと、次元が変わってしまいますがロワールの方でしたらご理解していただき易く、またあまり感じ得ないこのスタイルに評価も一様に。ただ、パスカル・ジョリベのスタンダードのラインのものですがよりピュアで華やかなニュージーランドマーティンボロのこの1本は、意見を同じくするところの高評価に賛辞を与えられ。この辺りの段階ではニューワールドの健闘は、多く見られるのでは。
最後にこれも長野のメルシャンさんのメルローでしたが、こちらも葡萄品種は異なるもののシノンやブルグイユのカベルネ・フランの何処と無くヴェジタルなニュアンスを感じさせてしまう共通点が。ただ、このメルロも桔梗ヶ原のものに比べると荒さは目立ちますが、力を求める場合では思うところ大きく。これもまた、旅先での素敵な出会いであれば幸いです。R