Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

不手際が

祝日明けの週半ばは、意外にも息つく暇も無く。何となく入れ替わり立ち代りで。そんな中サイズの割にはボリュームのあるリストに不手際があり、ご常連さんにご迷惑を。
・Chateau Talbot’81 St Julien
・Volnay Clos de la Barre’96 Louis Jado
今宵もボルドーからとリストをしっかりと見つめていただけ、これはこれでありがたいことなのです。ある意味最も重要な作業になるものでもあるリスト作成を結果として報いてくれる行為にも当たります。ただ、残念ながら中には処理出来ていないアイテムもあり、それに的中されることも。シャトー・フィジャック’81、サンテミリヨンの通好みのシャトーは気付かず欠品になっており。探せど探せど・・・・・。仕切りなおしで、お選びいただいたものの存在は記憶の中にあるタルボでしたがお恥ずかしいことにヴィンテージがリストでは’83。実際のボトルには’81と。二度までの不手際に中々切なさが募りましたが、ゲストの方がそんなご気分では。中身は素晴らしく熟成香を放つとても良好なトリュフ・チョコのアロマをふんだんに。不幸中の幸いとお取りいただけていれば・・・・・・・・。
このブルゴーニュも変わらず素晴らしい。あるワイン屋さんからのオファーで分割して記載されるヴィンテージとワイン名の位置が著しくずれており、比較的お利口なプライスでいただいたのが半年前。依然高騰するワイン市場に於いてそんな掘り出し物は、とてもありがたい。お気にされないゲストには、一応ご説明の上での抜栓になりますが10年の熟成を経たジャド社の単独所有畑のクロ・ドラ・バレはもどかしいほど切なさを帯びた甘みに、美味かろう!と思わず口をついてしまいそうな程良さを。
さて、入荷がされていないボルドーがそろそろ幾つか出番を持てそうです。リストを整理させていただき桜の季節に備えたい。

              Sommelier R.Imamura