Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

結婚記念日

祝日の昨夜は、異常に寂しさの募るお人の出になってしまいましたがご常連さんのご予約がございましたので、それまでお待ちしましょうと心に余裕を。ありがたいことに、こちらのご夫婦は今宵が記念日で。4年の夫婦生活を経られ、これからビジネスの支店の東京へとてこ入れの計画が進められておられ。
・Belle Epoque’88 Perrier Jouet
・Echezeaux’98 Emmanuel Rouget
・Chateau Mouton Rothschild’77 Pauillac
やはりシャンパーニュからでしょう。ハーフ・ボトルのエミール・ガレも’88でやっと熟成感がしっかりと感じられ。この量でしたら知らず知らずの内に飲みきってしまうのが残念です。
驚くほど完成度の高いブルゴーニュのグラン・クリュに、のっけから押されてしまいました。私のリストのなかでのエシェゾーでも最も若いヴィンテージの為、まだ硬さがのこるだろうな?と不安もございましたが、香りの段階から申し分無く。何とも奥行きの深い、何層にも紡ぎ出された甘みの層にハッとさせられる魔力を持つワインでした。神様の甥っ子は、間違えなくその後継者へと・・・・・・・。
ムッシュのヴァースデイ・ヴィンテージは、難しい出来であるのは承知の上。それでもエリザベス女王が、ムートンを訪問された記念のエチケットが用意されたこの’77はブルーを基調としたとても高貴な印象で。コルクの状態も良く思い出の1本になればと。ルジェとはスタイルが異なるのは、当たり前ですがスーボアのブケが際立ち、ボルドーの個性がはっきりと。
後半はマダムの調子が何時に無く、酔われ。東京を通過点に世界から宇宙へとビジネスを展開していかれるお二人を私は京都でお待ちしております。
良き記念日になられていれば幸いです。

             Sommelier R.Imamura