Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

週末は

土曜日は何とも前半の弱さを露呈してしまうほど、早めの時間帯はゆっくりと。ただ、20:00を過ぎた辺りから気が付けばご予約を合わせて満席に。飛び込みの方をお断りしなければ為らないのも、残念なことで。
さて今宵も嬉しきご報告がいただけ、接客業の喜びを感じ。
・Gruner Veltliner Smaragd’03 Knoll
・Pavillon Rouge du Chateau Margaux’80 
・Auxey Duresses’72 Bernard Delagrange
お久しぶりのお二人は、ムッシュのお仕事スタイルがはっきりと感じられたスーツ姿で髪型も。マダムの体調不良に今宵は軽やかな白ワインでしたが、オーストリアの評価すべき造り手”クノル”。グリューナー・フェルトリナーと言う固有の品種は、ティピカルでリストの幅を広げてくれる繊細でありながらも丸い酸味を持ち合わせた、やや薄甘口なスタイル。今宵、ご報告いただいた年内挙式予定がこのワインを一段と甘いテイストへと誘いました。
幼馴染のお誕生祝いと称して最近頻繁なご利用ではありますが、女性が変わられるのはあなたらしく無い気がしてならない。ですが、難しいヴィンテージ’80でしたが流石マルゴー。セカンド・クラスでもちょうどオーナーさんの転換期に重なるこの辺りは心意気が感じられると言うか。とろみのある甘みにビターなチョコレートのニュアンスが心地好く。
結局、4:00すぎまで男女論を交わしてしまいましたが3月の雪の中やや飲み足りないような足取りではございました。やはり、義理でもバレンタインのチョコレートは嬉しいもので。こんなマダムには幾分ワインも無理を承知の上でお出ししてしまい。リコルクされどこかしらノスタルジーには、欠けてしまうドラグランジェさんですが、ひねた感じなど微塵も感じさせないピュアなピノ・ノワールの酸化が楽しめ。マニアックな話題は外しながら、素直に楽しむこれもまたワイン・バーのワインのひとつでは。クランベリー・ジュースみたいで。
この日は、臨時での貸しきり営業の日曜日を控えており結局準備で6:30の帰宅にんりました。異常に雪が寂しさを感じさせ。

           Sommelier R.Imamura