Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

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何となく変な動きの週末でしたが、終わり良ければの結果ではございましたが帰宅は7:00をまわってしまう長い一日でした。
今宵は前半の満席に終われましたが、中盤に落ち着いてしまい後半の上質なワインに救われ。
・Moulin A Vent’96 Louis Jado
・Chateau Lafite Rothschild’76 Pauillac
・Chateau Ausone’79 St Emilion
ボージョレ。久しく扱う機会は、遠のいておりましたがブルゴーニュの高騰に押されて見直す機会と熟成感に心魅かれ。ジャドの在庫の潤沢さを物語るエージェントさんのリストでした。(売れ残りでもありましょうが)
今回は、いつのお一人でやや寂しそうに飲みにお越しのムッシュが素敵な女性を伴われ。中々、訪れない春がやっとと言う感じでしたし、何となく手の平で転がされている感は否めませんでしたが応援したくさせられる微笑ましい良き今宵でした。
待つこと一時間程でしたでしょうか?奥様はグラス3杯を飲み込まれ、社員の女性陣を引き連れた社長の来店からボルドーのリストがまたもや悩ましくなる2本のグラン・ヴァンでした。
どちらもバースデイ・ヴィンテージを絡めた生産年。先に筆頭から。ラフィットはやはり、ボルドーに於ける最愛で個人的にはこのしなやかで柔らかく、そして儚げなスタイルに手を伸ばさずにはいられない衝動を。
アウソニウス、こじつける様に哲学的な味わいが何処かしらに。確かにおっしゃられたように後半の威厳のようなタンニンが意外なものでしたが、ここ数年の評価がシュバル・ブランを凌ぐ勢いが感じられ価格が変動して行きそうな状況です。一昨年のシャトー訪問がよりいっそう貴重な経験に感じられて仕方ありません。感謝しなければ。
ただ、こんなワインをご所望いただけるゲストが東京にビジネス進出され遠くなられるのは少し痛く。ただ、私よりも幾つかお若いご主人の発展はもちろん応援も込めて。本社機能が京都に残されるのがありがたい限りです。
それにしても、ご常連さんのビジネスでの東京進出はもう当たり前のようで。

               Sommelier R.Imamura