連日のワインの素晴らしさに２月らしさを忘れさせてくれております。今宵もやや甘えさせていただくような形にもなりましたが、本当に美味しいと心から・・・・・・そう感じさせくれる１本でもございました。
・Ｎｕｉｔｓ Ｓａｉｎｔ Ｇｅｏｒｇｅｓ Ｃｌｏｓ ｄｅｓ Ｃｏｒｖｅｅｓ’９８ Ｐｒｉｅｕｒｅ Ｒｏｃｈ
・Ｂａｒｂａｒｅｓｃｏ’８２ Ｇａｊａ
今宵の占めになったブルゴーニュでしたが、祇園の有名クラヴさんのママさんが指定を。私共ソムリエならば、ベタにロマネ･コンティの共同経営者のと言うフレーズが第一声に出てしまうこのプリューレ･ロック。ワインおたくでしたらこのヴィンテージまでパカレが仕込んでいたなどストーリーには事欠かないこのドメーヌも祇園では通用しない場面も。彼女いわく”あの信号みたいなラベルのブルゴーニュ”でした。その表現でロックのものでは？と頭に浮かんでしまった私自身も複雑ではございますが、確かにそんな記憶の仕方もありでしょう。３つの赤い丸、黄色と青のモチーフも使用されておりふとインスピレーションには。
そんなこのワインは、流石綺麗の一言。育ちの良さは申し分ないお嬢様のような存在でニュイ･サン･ジョルジュらしからぬしなやかさで。
大蔵省不在でのご利用の’８２の彼女達は、今でも思い返すお誕生会の主賓。今宵はヨーロッパ旅行から帰国されてすぐのご利用でしたので、イタリアでアブルッツォの白から流れで是非ともの’８２の最愛を。ムートン、オーブリオン、ドンペリニヨンも’８２は既にお飲みいただけておりガヤはどうしても・・・・・・。ドンペリニヨンは捨てがたいですが、誇張なしに美味しいワインに。何度かこの’８２のスミレのアロマは楽しみましたが、もう中々手に入りづらい逸品では。とにかく、お楽しみいただけ個人的エゴでもございましたが嬉しく。きっとご理解いただけたものと。
さて、後はコスタ･ルッシ’８２のマグナムはどなたの手元に届くのでしょうか？
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
