Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

やはり王道

ワインの日の20でしたが、前半はパッとしない状況にゲストも後半の展開は予想すら出来ないでしょう。
やはり中盤以降から、お客様を呼ぶかのような賑やかな方々に今宵も支えられ。それでも、今宵は王道と言うべきかフランスのワインばかりが当然のようにブルゴーニュボルドー
・Chateau Calon Segur’78 St Estephe
・Latricieres Cambertin’83 Faiveley
先日の’74とあわせて今年仕入れたオールド・ヴィンテージのハート・ラベルは早くも無くなってしまいました。そろそろ、一回りはしたかなあ?とヴァレンタインデーの今月でもこのシャトーの特集を今年は控えたのですが、ありがたいことに飲むべく方の手元に行き渡った感じです。
この’78はヴィンテージ的には安心感があるはずでしたがキャップ・シールをはがした時点ではコルクにやや不安を残すものでした。
残念ながらハートが焼印されたコルクは無残にもズタズタに。幸いにも酒質はしっかりとセギュールのスタイルを崩すことは無く、深夜4:00まで語り合われるワインとしては極上のクラレットだったのでは。確かにお飲みになられたお姉さんのお店では、ヴィンテージ’04のセギュールが扱われているそうですが比較をすること事態がナンセンスな・・・・・・・・。
ブルゴーニュの彼女は、”つぶやき”の履歴を見返す機会を与えてくれましたが本当に素晴らしいワインをテイスティングさせていただく機会を与えていただけて。おそらくこれからのソムリエ人生に於いてもこの数年は意味ある時期になってくるのではないでしょうか。そんな彼女は最近のブルゴーニュには外れておられ、流石に京都ではお好みの段階のバーガンディはあまり無さそうで。エレガントな造り手の代表の感もあるフェヴレイのラトリシエールの’83を。最初はやはりグラン・クリュの威厳を放っておりましたが時間とともに素晴らしい華やぎを。気付けばボトルは空でしたが最終の3杯はやはり私の中に。今宵もお叱りを受けながらも極上な夜の帳は落ちていきました・・・・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura