Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

暖かく

春の気配が感じられる暖かさが、お昼間は急にありお人の出も幾分ましなような。その分、早くも花粉の被害が。眼のかゆみを覚える時期にもなってまいりました。
さて、今宵はシェフのお誕生日も含めて素晴らしいワインが
・Chateau Marquis de Terme’83 Margaux
・Savigny Les Beaune’82 Simon Bize
前半はどうも女性のお客様が多く、やはりグラス・ワインなどで友人との語らいと言う感じのご利用が多く。
後半にはお久しぶりのご常連さんが、ボルドーを数本。ダルマイヤックの’95からのスタートでも贅沢ではございますが、二本目はやはり熟成したグラン・ヴァンを。4級格付けのマルキ・ド・テルムは以前はあまり見かけないシャトーではございましたが、個人的にはクラシックなエチケットと同様に古典的なボルドーの酒質が感じられる好みのものでしたので見かければ購入しておりました。もちろん熟成した好ましいヴィンテージのものですが、今回もポイヤックの未だに硬い’95の後でしたので俄然膨らみを感じさせてくれるマルゴーは、より際立った味わいに。いずれにしても香りの開き具合がこのお時間の男性陣3人でも重要な要素にはなるでしょう。シャンピニヨンとほうじ茶の香りは、ワインの味わいとの裏腹さに心引かれるもので。
’82に指定されていたワインでしたが珍しい近年評価と人気の高いサヴィニーのドメーヌ、シモン・ビーズ。90年代の後半あたりのヴィンテージはよくバイ・ザ・グラスにての使用もございましたがここのところは、コストの上昇でグラスでは難しく。そんな彼らのオールドは市場にもほとんど見かけられず。その為、非常に興味深く貴重な1本のストックでしたが身内で消費を。やはり、ボーヌの濃密な果実実はより熟成して甘みを増しておりましたが余韻には、そのワインの姿を理解される方にお勧めしたいスタイルで。当然ながら個人的には、笑顔で彼の誕生日を祝える贅沢なものでしたが。
先日、お届けしたドクターにはこちらは既にお飲みいただいてもよろしいかと、お伝えしたい。

            Sommelier R.Imamura