Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ラターシュよりも

金曜日の週末は、6:00スタートの長い晩を過ごしました。ですが、後半は中々伸び悩み前半のお誕生日でのご利用がなければ厳しき晩になっていたでしょう。
・Ramey Claret’03
ラミー、カリフォルニアのパワフル・カベルネ・ソーヴィニヨンです。ここのところはこちらの上級クラスのジャリコ・キャニヨンなどをお飲みになられる機会が多くなっているのですが、実は最もスタンダード・クラスのこちらが一番お好みらしく。お人柄も飲み方も豪快そのもののムッシュは、頻繁にお寿司の差し入れを桶にていただけ、可愛がっていただき。
そんな彼は、ご贔屓のママさんのバースデイを兼ねてのご利用で。初めてといっていい程の、お食事のご利用でしたが割り当ての少ないラミーはクラレットならコストは抑えれるものの、上級キュヴェしかもう手に入らない為いささか高価なものを2本も空けていかれました。
個人的にはクラスの違いを併せてテイスティングさせていただける機会を彼に与えていただけたのですが、やはり歴然とクオリティの違いはございまして。ただ、ムッシュとは違いまして彼は荒々しく力を誇示するタニックなスタイルを好まれ。
以前などはラターシュの’65よりもこのラミーのクラレットを選ばれラターシュのグラスには1口しか手を付けられませんでした。頑ななまでにこのラミーを愛されることは逆にある種の男らしさも。嗜好品の一言では・・・・・・・・。
さて、もう一本はブルゴーニュ
・Beaune’81 Faiveley
賛否はあるものの熟成したピノ・ノワールは、珍しい’81。こちらのムッシュは毎回とてもとても眼の保養になる女性をとっかえひっかえですが。悲しいことに以前にも他の女性のヴィンテージ’81にてこのフェヴレイの同じ銘柄を飲み込まれました。偶然かもしれませんがお年の差を乗り越えて稀少なワインを飲み込まれました。祇園らしさの一面であることは言うまでも無く。

               Sommelier R.Imamura