Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

シュヴァル・ブラン’60

バレンタインデー明けではありましたが、中々の忙しさに悲喜こもごもの2月も中盤でまとまりが出始めてはおります。
今宵はお持ち込みではございましたが、サンテミリヨンの特別なシャトーのひとつのオールド・ヴィンテージが
・Chateau Cheval Blanc’60
ヴィンテージの出来に関しては、お持込になられた方が一番ご理解されており。この世代の方のなかでも、こちらのドクターはワインに関してもかなり精通されておられ特にヴィンテージ’60に於ける個人コレクションはあそらく世界的にも有数では。
以前はラトゥール、ムートンなども試させていただく機会を与えていただき非常にありがたくテイスティングさせていただいた記憶がございます。さて、今回の’60は抜栓もご自身にて楽しまれ真っ二つにされながらも、それもまた楽しげで。トップ・ノーズの力強さとタンニンの残り方にこのヴィンテージでも如何により良き環境で保存されてきたことを想像させられ。
意外にも大ぶりなグラスの場合のほうがまろやかさを讃えてくれており、いっきに落ちていく素振りは微塵もございませんでした。
やや、余韻の部分に苦味が感じられシルクのような柔らかさを持ち味とするシュヴァル・ブランとしては、ここにヴィンテージの難しさが表現されておりました。
ちなみにご相伴になられたワイン・ラヴァーの他の3名様は大きく感動されながらも最初はメルローとのブラインドでのコメントでしたが、カベルネ・フランのヒントに正解が出られ安心いたしました。それでもヴィンテージ’60までは想像できなかったようで80年代を答えられていましたが。
明日は可愛がっていただいているクラブのママさんのお誕生日食事会です、シェフが随分考えてくれているメニューのようですが。

             Sommelier R,Imamura