Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

極端な

金曜日の勢いは久しぶりのバタバタも嬉しく感じられ。お席をお断りしなければいけなかったゲストには申し訳なく。
さて昨夜も一昨日のムートンの余韻を引きずるように。
・Chambolle Musigny Les Amoureuses’90 Lou Dumont
・Chateau Brane Cantenac’81 Margaux
・Opus One’83 Mondavi & Baron Philippe
・Alain Robert Mesnil Tradition’90
・Barbaresco’73 Gaja
前半は貸し切り状態のようにワイン・ラヴァーのご夫婦は、ボルドーブルゴーニュを。仲田さんのレザムルーズはついに完売になってしまいました。ラスト5本ぐらいからは、慎重にあまりお勧めもしてはいなかったのですがリストをじっくりご覧になられる方は見つけてこられるもので。
ボルドーにおいても2級のグラン・ヴァンの熟成を目ざとく。プライスが落ち着く感覚が否めないこのシャトーもご理解されながらの楽しみがあられる方のみが愛でられるしなやかで儚げな’81でした。
ムートンの余韻を引きずるように久々の”交響曲作品1番”でした。かつてこのあたりのヴィンテージに力の落とし加減を顕著に感じておりましたが、今宵の’83は素晴らしく。確かにこのクラスの仕上がりでしたらボルドーのトップ・シャトーに見劣りしない上質なクオリティが。未だ骨格をしっかりと整え酸のバランスもまたエレガントに。
しかし、オーパスの後にメニル・トラディションとは粋な。しかも女性お二人とは前回のご来店時も、マルゴーやパルメなどいかつめではございましたがシャンパーニュの好みが通じる辺りがある意味怖いです。
連日のご来店でした前日のムートン’88、ラターシュ’75に続いて今宵はガヤを。ヴィンテージはやや甘えさせていただきましたが、4年半前に青龍誕生を祝う澱水状態の晩にトリを務めた思い出深いバルバレスコ’73は力を落としつつも深夜3:00すぎの皆様には優しく包み込んでくれる何ともノスタルジーな1本でした。
それにしても、今週の前半とこの二日の違いは極端でもう少しバランスは取れないものでしょうか・・・・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura