Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

偉大なワイン達

今宵で1月はもう終わってしまうのではないかと言う不安を抱えながらも本当に今夜は素晴らしいワイン達の数々にソムリエ冥利に尽きる楽しい一夜になりました。最後の破損を除いては・・・・・・・・・。
・Chateau Calon Segur’70 St Estephe
・Chateau Lagrange’81 St Julien
・Chateau Palmer’95 Margaux
・Chateau Laflure Petruse’96 Pomerol
・Clos Vougeot ’89 Joseph Drouhin
・Pol Roger Brut Reserve’42
本当にご無沙汰でしたドクターのご夫婦は、昨年のクリスマスのご予約のキャンセルの理由が奥様の骨折騒動であったことに驚かされながらも、そんなお心使いか今夜は素晴らしくロマンティックなボルドーを。
セギュールのヴィンテージは嘗てのワイン会などでかなり古いものまでお楽しみいただけたものですが今回の’70も十分な熟成感を。今回のワインのコメントは偶々お隣に座られていてご相伴になられたあるホテルのソムリエの奥様のものを。”柔らかすぎて、するすると入っていってしまった”です。
2本目の人気シャトーのラグランジェは、現在のサントリーさんの指揮下に於かれる以前のヴィンテージ。ラベルがクラシックで美しいものの世間の評価は燦燦たるもので。ですが、けっしてそんな残念な内容の酒質では無く時間相応の細り方でヴィンテージのイメージを伝えてくれる3級格付けに相応するワインではありますが。
こちらもおそらく眼の方か?しっかりとリストを見つめられ選択理由が想像されるパルメ’95でした。ボルドーは特に複数のヴィンテージをリストに置かれている為価格設定が必ずしも全てが同じ条件にはなりません、そんな意味では上手な目利きのチョイスが伺われます。侮れないワイン・ラヴァーの市場価格の把握度が高い方もおられるもので。当然ながら’95は上質なタンニンを滑らかに感じさせ、ふっくらとした質感に大ぶりなスケールを感じさせるマルゴーの好敵手です。
お任せでご予算をおっしゃられるフランス人のムッシュは、本当にチーズとワインを愛しておられるのが伝わる愛らしい方で。今回は友人のハート・ブレイクを癒されるご利用も兼ねておられたようでいつもよりは高額でした。   つづく