Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Chateau Latour’56

グズツク天気に、我が子”青龍”は日曜日は西村さんと遊んでいただき、本日は幼稚園の園長先生に素晴らしい教育を親共々受けました。
ほぼ毎日送りは無理ですが、迎えには行っており今日はまだ遊びたかったのかダダを児ね。園長先生が「今日は送りますので、お父さんはお帰りください。」と叱って帰らせるのは簡単ですが、最後の一人になり誰も迎えに来てくれないのが如何に寂しいことなのか解からせる為にとのことでした。流石にベテランの意見でここのところ子育てのハードルに悩む私達夫婦は従いました。まあ、私の立ち去る姿を見ていた彼はそのとき既に泣いていたのですが。
さて、そんな今宵は寝かせに寝かしたヴィンテージが。
・Chateau Latour’56 Pauillac
京都のワイン・ラヴァーの筆頭の彼はシュヴァリエの称号も持ち、ワイン自体が彼の元へとたどり着く運命すらも感じさせます。今年夏のロマネ・コンティ事件も記憶に新しく。縄手通りをクラブのママさんのバースデイにて出張抜栓に伺った帰りに偶然にも鉢合わせになり、おすそ分けのロマネ・コンティ’87をテイスティングされた彼の力に脱帽するばかりで。
今宵も難しいヴィンテージの、彼のバースデイ・ヴィンテージの’56は期待以上のパフォーマンスを。コルクもリコルクされておらず、予想以上に美しく抜けほぼ原型が。色合いに熟成は見て取れるものの、未だに衰えぬ果実のニュアンスがヴィンテージ・チャートの概念をまたひとつ変えてくれるような味わいでした。なんといっても、このあたりのオフ・ヴィンテージの難しいこもった香りが皆無で洗練された淑女の如く。
シャンパーニュの特別アンリ・ジローを愛でられながらの流れではございましたが、蛇足ではございますがこのラトゥール彼はもうひとつマジックをおこしておりました。なんと、私共で昨年行われたあるゴルフ・コンペの打ち上げでしたがこのコンペの優勝者は実は彼でして賞金はちょうどこのラトゥールの御代とほぼ同額でした。当然お支払いはすでに、この賞金でされておりました。ワインの神様の気まぐれも時には・・・・・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura