Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

幸先悪し

12月のスタートは華の金曜日ながらも閑散と。ダラダラとゆっくりと流れる時間に暇疲れの感じが。
この日はグラスで少し面白いワインがご準備出来ており、興味深いテイスティングになりました。
・Chardonnay Reserve’85 Robert Mondavi
・Chateau Calon Segur’93 St Estephe
・Alain Robert Blanc de Blancs
昨夜のピノ・ノワールの味わいが口中に留まる感触があるロバート・モンダヴィシャルドネが西村さんのご好意で。ヴィンテージ’85はしっかりと熟成して琥珀色を帯びてきており胡桃の香りが華やかに。当たりはかなり甘みが支配しているものの、後半にやや苦味が捉えられ。時間の経過とともに若干甘みが殺がれていく感じで。短時間で楽しまれるには上質なグラス・ワインですが二日、三日とは持ちこたえてくれはしない印象を得ました。それでも中々興味深いカリフォルニアの白のオールドは、売り切れに。
ボルドーのグラン・ヴァンの熟成を、グラスで使い続けておりますが本当に惜しく思う事も。この辺りのヴィンテージも随分品薄になりつつあるこの頃は、次回手に入るのかは解からないもので。同時にタルボの’93もグラスで開いておりましたので、比較が成されるのですがサンテステフのハードなイメージがはっきりと伝わる筋肉質なワインで、エチケットの愛らしさからは離れた酒質を誇ります。
たまには、ボランジェから浮気をしてみたい!そんなご常連のリクエストに応える形になりましたが、これはこれで仕方無く。もうひとつ、特殊なアラン・ロベールはボランジェに劣らず熟成感と厚いエキス分を感じさせます。シャルドネだけでピノ・ノワールの比率の高いボランジェに見劣りしないのは、立派なもので彼らの人気の高さも伺えます。
あまりに次々開けた今宵の為、明日は充実したグラス・ワイン・リストが出来ることは間違えございません。

              Sommelier R.Imamura