Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

遂に・・・・・・・・・

中盤からの流れが、ご常連さん達の帰ってこられた望むべき姿に安堵を感じる今宵でした。何とも晴れやかな今宵の結果に伸び悩んでいた今月を一夜で挽回させた約1年ぶりのマダムに悲喜こもごもでした。(女性って魔性の・・・・・・・・・)
いずれにしても今宵は、私のワイン・リストの中でも文句なしに試してみたい!と切望する最上のグラン・ヴァンが2本。
・Echezeaux’78 Dujac
・Cuvee Dom Perignon’64 Moet et Chandon
一年前もルソーやドンペリニヨンの’73マグナムなど連夜のいかつさを脳裏に焼きつかせたマダムは、今回も一段とスレンダーになられ一目では気が付かず。のっけからご褒美ワインとのフレーズに興味を持たされましたが、まずはラターシュの値切り交渉からでした。成り行きでプライスを指定いただいた上での数本の提示依頼でラロマネ’83やラターシュ’75、クロドタール’59などのセールス・トークもありながらも最終的にはご予算オーヴァーのデュジャックに。中々ソムリエとて試せる機会の少ない彼の熟成は、私の経験上ブルゴーニュのドメーヌ、トップ3の実力者ではないかと。グリーンのボトルから透けて伺えるルビー・レッドの輝きには後光が射しているかの如く。予想通り果実の甘酸っぱいトップ・ノーズから徐々にひね始めるヴィンテージ’78のキャラクターは、今年の私がテイスティングしたブルゴーニュの中でも間違えなく上位に食い込む偉大なワインでした。
ただ、彼女の恐ろしさはこれ位では留まらず。シャンパーニュのページでも最も興味深いシャンパーニュの代名詞ドンペリニヨン。ましてやグレート・ヴィンテージの’64。こんなワインばかりに頼ってしまう自分が現在の苦戦を強いられている状況でしょうが、信じるスタイルがありまして・・・・・・・・。マダムには期待に押しつぶされてしまったようでしたが、私にはこの世の極上を流し込むエレガントこの上ないまとまりと、蜜のアロマに夢見心地で。忙しさをも忘れさせる時間に。
幸運にもお隣でご相伴を得られたムッシュ(ソムリエ)は如何な感想をもたれたのか?
そして、前回とはこのマダムお連れの男性が違われましたが相変わらずのポテンシャルで。ただ、余計なお世話でしょうが少々行く末が危惧されてしまいました。同期生のあなたに・・・・・・。

Sommelier R