Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

祝日のご夫婦模様

秋の紅葉シーズンを迎えている京都ですが、昨夜はご予約をいただいておりましたドクターのご夫婦が。お子さんがまだ小さい為、この日に照準を合わせた形になられ記念日ワインを楽しまれ、お二人共にお強いアルコール耐性を持たれておりグラス・ワインからのスタートで後半はマダムが限界を。
・Chateau Beychevelle'71 St Julien
・Barbaresco'91 Gaja
当然のようにシャンパーニュからスタートされ、カリフォルニア・ブルゴーニュの白、ヌーヴォーに至り赤はブルゴーニュを。お料理のコース終盤のお魚のメインにてやっとマダムのバースデイ・ヴィンテージのベイシュベルを。この頃には、少なからずマダムの口調のテンションは上昇しておられ。
健全に熟成の段階を進み、上質なトリュフ・チョコのニュアンスを抱かせながら次第に濃密に甘みを帯びてくるあたりはグラン・ヴァンの所以です。
このシャトーは、昨年訪問出来ており”ボルドーのベルサイユ”と言われる最も美しいシャトーのひとつ。思い出は色々な形で交錯していきます。
予想通りこれでも足りないワインに、メインの鴨肉と共にグラスでカリフォルニアのパワフルなカベルネを。そして、フロマージュには止まらない勢いのままイタリアの帝王を。大丈夫かな?と思いながらもハーフ・ボトルはムッシュには赤子の手を・・・・・・・・・・。活き活きとした印象を残しながらもスミレの香りをはっきりと感じさせ筋肉質なネッビオーロはイタリアの伝統のなかに革新をもたらした彼の素晴らしさのエッセンスが存分に。
このあたりで、シガーへと手が伸びられボリバーのロブスト・サイズを燻らせるカウンターの姿は一段と大きな体に見えて仕方が無く。
時間を最大に利用された今宵は、お子様のお迎えに支障をきたさなかったのであれば幸いです。

              Sommelier R.Imamura