Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ワイン・ラヴァー

ワインを愛する皆様にも、きっかけと言うものは様々で。最近はどうもメディアや漫画などの影響も侮れない状況のようです。ここ数年のあのワイン漫画の話題は私どものカウンターでもしばしば語られることがあるのですが、私自身はほんの少し読ませていただいただけで。
今宵も完全に支配されておられるムッシュがご夫婦とご兄弟お三方にて。お初のゲストのとっかかりは、場合によっては苦手なこともあり平行線をたどりつつも1本目のブルゴーニュを飲み終わられてから急に穏やかな感じに。
・Marsannay'97 Josephe Roty
・Chateau Calon Segur'98 St Estephe
ワイン・リストをじっくりと眺められる方には、しっかりとご覧いただく主義で。20分ほど眺められた後選択されたワインはブルゴーニュでも、何とか値ごろ感を感じさせてくれる最北のマルサネ。ジョセフ・ロティはシャンベルタンに於いても特別なワインを造り続ける優良なドメーヌ。流石にご存知だったようで如何なものかとの問いには、素晴らしいの一言で。先日このワインもグラスにてテイスティング済みだった私は自信をもってお勧めも出来る信頼の熟成感が出始めておりました。当然ながらシャンベルタンのような肉付きやヴォーヌ・ロマネのような華やかさには欠けるものの昨年のフランスの旅にて感じられたブルゴーニュのグラン・クリュ街道を南下していく出発点が思い浮かばれるテロワールなワイン。ジョセフ・ロティはややマルサネを造り上げてリリースしてしまっている感じはいたしますがこれはこれで。
やはりどなたも通られる道のハート・ラベル。赤ワインに興味を持たれたのであれば一度は試してみたい三級格付けでしょう。ご予算的にはややオーヴァーしていたようですが、東京からの旅の気分も相まってお試しに最後は日も変わり飲み切れないようでしたがやっと円みを帯びつつもブルゴーニュとは明らかに異なるタイプに夜は更けて。それにしてもワインに対する情報源とお話の対象が漫画中心なのも少し時代なのかな?と複雑でした。
まあ、それでもワインを楽しまれるお仲間がどんなきっかけでも増えられるのは嬉しき事実で・・・・・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura