Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ルーミエ

休み明けの月曜日は、ワインの日でしたがゆっくりとした出足で。中盤からご婦人を伴う紳士方が、少しずつ。ワインの日はバーガンディの特別が、らしさを感じさせながら。
・Chambolle Musigny’81 G.Roumiere
・Bonnes Mares’89 G.Roumier
お初のご来店にも関わらず、素晴らしき造り手の中々セールスしあぐねていたグラン・ヴァンを2本。
お連れのマダムの顔が、リーデルブルゴーニュ・グラン・クリュ・ソムリエ・シリーズのグラスよりも小さく感じさせる方だったのが印象的でしたがジェネリックの’81は相変わらず美しい熟成をしていたものの伏線でした。
日も変わろうとしていた頃には、二本目の選択がリストよりなされましたがこんな時ソムリエ冥利に尽きるやり取りが何ともエゴイストで。
ヴィンテージ’89はまだまだ硬さを残すものの全体像が、均整美が取れ明らかに高貴さを身に纏う誰が見ても美しいシルエットに、価格が高騰しており。どうしても私のリストからは選択に二の足を踏んでしまうものでしょう。それにしても、今回のムッシュはドメーヌをこのルーミエかカミュゼの二人しか挙げていただけなかったので、駄目もとでお勧めした次第で。
やはり、グラン・クリュは歴然とした壁を築いておりました。優雅に香るアロマは日本人観光客の若い女性が、クリストフ・ルーミエ氏をブルゴーニュにて出会った際に悲鳴を挙げることが頷ける酒質を誇りました。
何とも貧困な表現ではございますが、ブルゴーニュにはこんな飲み方もあっても仕方ない。そんな事実がグラスを満たしておりました。
とてもシンプルなエチケットからは想像を絶するルビー・レッドの秘薬が流れ尽き・・・・・・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura