Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵ブルゴーニュ

今宵もブルゴーニュが中心に。
渋くて重たいものをお好みの方には、理解は中々難しいピノ・ノワールは官能的なまでに取り付かれると泥沼に。そしてシャルドネの持つ熟成へのポテンシャルもまた魅力的な白ワインの世界が。
・Puligny Montrachet 1er’86 Louis Latour
・Nuits St Georges’71 Robert Arnoux
今回のルイ・ラトゥールの複数アイテムの入荷のグラス・ワインでの対応も見越せたこの銘柄は、予想通り白ワインの世界観を変えてくれる段階に入っており。柑橘系の花梨のアロマを残しながらもモカのニュアンスが入り混じる絶妙な熟成は良い環境で過ごしてきた証。柔らかい酸が綺麗に溶け込み、甘みがコクを助長する素晴らしいバランスで。
ブルゴーニュの彼女は、忙しい年末を過ごしておられるようで。国内におられながらも久しぶりに。選択されたワインは幾つかあられましたが相変わらず鋭さがあり、またご遠慮いただいた銘柄も。特にオフのオフのヴィンテージはブルゴーニュは限りなく少なく、出来ればお生まれ年の方へと・・・・・・・・。それでも、いずれはお断り出来なくなることでしょう。
今宵の’71は素晴らしい出来栄えと印象を残してくれました。蔵出しでリコルクを施してくれるアルヌーは、物によってはやや、ノスタルジーには欠けるもののヴォーヌ・ロマネ近辺の珠玉の畑を多数所有しております。彼のロマネ・サン・ヴィヴァンなどは特筆で。
ニュイのなかでも最も硬めに彩られたこのアペラシオンは骨格をはっきりと残しながらも透き通るようなルヴィー・レッドで華やかさを称え。口中に染み入るような果実味はブルゴーニュに求める精妙な優美さを表現する特別な1本だったのでは。
それにしても、彼女のミクシーのブログの内容のいかつさにはおそらく多くの方がジェラシーを覚えるほどのものです。現実に私どもでのワインの内容も素晴らしい。

              Sommelier R.Imamura