Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

大きすぎる・・・・・・・

一晩での数字は不思議なもので、たった一人の女性の存在に・・・・・・。
今宵は団体さんの動きもありましが、ブルゴーニュは見上げれば青天井であることは間違えございません。
・Chateau d’Armailhac’98 Pauillac
・Chateau Pichon Laland’93 Pauillac
・Chateau CalonSegur’93 St Estephe (MG)
・Chateau Haut Batailley’83 (MG)
・Chateau Corton Grancey’96 Louis Latour
・Clos de la Roche’83 Louis Latour
・Morey St Denis’69 Lionel J.Bruck
・Aloxe Corton Clos du Chapitre’53 Louis Latour
ボルドーの特級シャトーが可愛らしく感じられるくらいブルゴーニュは追いかければとてつもない姿を現します。ブルゴーニュの彼女は特別なチケットを持つとは言え先月の苦しみを嘘のようにひっくり返す恐ろしさを。ただ、こちらだけに固執することは危険ですがおそらくどなたも付け入る隙は無い今宵の状況でした。
ブルゴーニュは面白い。ヴィンテージにおいては’69と’53はあまりにも対称的で。例外的な年の’69と悪いと表現される’53。しかし村名のランクと特級ではないもののそれに値する違いはここに出ました。正直どちらも素晴らしい。ですが全てを含めて感動はやはりここに存在するヴィンテージ’53のグラン・ヴァン。ましてやノン・リコルクのオリジナルの1本は運んでこられたエージェントさんも褒めるべきかと。53年の時を越えてひねた感じを微塵も感じさせず完全たる球体の調和を感じさせる高貴な液体に。ワインとは・・・・・・・・・・・・・・。
それにしても彼女曰く、フランスの三ツ星のソムリエはこのクラスのワインでもコルクを折ることなく完全な状態で抜栓するそうです。お恥ずかしながら’69’53どちらも粉々でした・・・・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura